「JENESYS2.0」中国動物検疫関係者代表団

  2014年12月15日から22日までの8日間、中国動物検疫関係者代表団(団長=王新武 中国国家質量監督検験検疫総局 動植物検疫監管司動物検疫処 処長)が来日した。本団は、中国国家質量監督検験検疫総局および各省の出入境検験検疫局の青年30名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都、茨城県、神奈川県、滋賀県、兵庫県、京都府にて、農林水産省はじめ、畜産や動物検疫関連機関、食品加工企業、競走馬関連施設など専門分野に関する訪問・視察を行ったほか、世界遺産などの参観、日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の動物検疫や衛生管理などの専門分野の交流

 一行は、農林水産省で「最近の家畜衛生をめぐる情勢」「日本における水産動物の衛生管理」について、また、(独法)農畜産業振興機構では「日本の食肉需給動向」「日本における牛肉の安全性と信頼性確保に向けた取組」についてブリーフを受け、日本政府が実施している衛生管理方法や生産者に対する支援、消費者への透明性などを学んだ。横浜市の農林水産省動物検疫所本所では、概要説明を受けた後、施設内を視察した。視察中も団員からは、税関部門との連携について、感染症蔓延予防と対策、検疫官の研修制度など多くの質問が挙がり、同じ動物検疫に携わる同所の訪問・視察は有意義な時間となった。団員からは、「自分の仕事にも大変参考になった」「学んだことを中国に持ち帰って生かしたい」「帰国後も連絡を取りあい意見交換を続けたい」などの声が聞かれた。茨城県では日本ハムファクトリー(株)茨城工場を訪問し、加工食品製造の安全・安心への取り組みについて理解を深めるとともに、同工場の製品であるハムやソーセージを試食し、安全性や美味しさを実感した。

 

日本中央競馬会の施設を訪問

 滋賀県にあるJRA栗東トレーニング・センターでは、競走馬の診療所やスイミングプール、調教馬場を視察。獣医師免許を持つ団員も多く、センターに所属している獣医師数や勤務体制、馬の健康手帳、診察や手術の流れについてなど、さまざまな質問が挙がり、団員の関心の高さが伺えた。また、安全面に細心の維持管理が行われている調教馬場の走路の説明では、中国でもぜひ参考にしたいとの声が聞かれた。兵庫県にあるJRA阪神競馬場では、競馬場の概要と開催の流れについての説明を聞いた後、パドック内視察のほか、実際のレースを観戦した。配当金や倍率、1日のレース数や観客動員数、競走馬の検体についてなど質問しながら、中国国内には無い競馬場の雰囲気を体感した。

 どの訪問先でも温かく迎えられ、日本側の関係者と率直なやりとりが行われ、収穫の多い交流となった。

 

 このほか一行は、東京では皇居二重橋と東京タワー、京都では嵐山や世界遺産の清水寺を参観。政治・経済の街である東京と、日本伝統文化が息づく街である京都、二つの異なる都市を参観し、多様な日本の魅力を理解した。

 8日間の活動を通し、団員から、「日本政府の動物検疫の政策や取り組みが理解できた」「中国に競馬は無いが参考になることがあった」「日本の食文化・社会・おもてなしへの関心が高まった」との声が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

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