「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第22陣

 9月13日から9月20日までの8日間、中国大学生訪日団第22陣(団長=王占起 中国日本友好協会・政治交流部部長)が来日した。本団は、遼寧省、黒龍江省、吉林省で法学と国際関係を学ぶ大学生と引率の計100名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京及び黒龍江省の友好省県である新潟県を訪問し、同じ専門を学ぶ日本の大学生らとの交流や、専門分野に関する視察・参観のほか、「クールジャパン」をテーマとしたさまざまなプログラムに参加し、政治・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

専門テーマに関する講義や専門分野、環境関連施設等を視察

 訪日団は、まず宮本雄二日中友好会館副会長より、「21世紀という時代を生きるということの意味は何か」をテーマに講義を受けた。団員からの質問は、日本人の中国文化への理解度、日中間の誤解について、日中韓のFTAとTPPのいずれを重視するかなど多岐にわたった。また、訪問した法政大学と新潟大学では、それぞれ日本人の中国認識と日本国憲法に関する模擬授業を受けた。これらを通じて、団員達は異なる視点を持つことの重要性を感じ、日本の法律に興味を持ったようだった。

 法学分団は最高裁判所と法務史料展示室を視察し、国際関係分団は造幣局東京支局を視察して、日本の司法制度や貨幣制度について理解を深めた。また、東京都内の清掃工場を視察し、進んだごみ処理設備を目の当たりにしたほか、日本の政治の中心である国会議事堂を視察した。

 

日本の大学生と交流、同世代の友情を育む

 中国大学生は、東京と新潟で3校の大学生と交流し友情を育んだ。法政大学では、どうしたら日中の学生交流が深められるかをテーマに自由討論を行った。新潟県立大学からは中国留学経験のある学生が交流に参加し、流暢な中国語で留学経験や中国語学習経験等を述べた。新潟大学では同じ専門を学ぶ学生と、それぞれの講義内容や流行等について話が弾んだ。日本の大学生との交流後には、「日本語を勉強してみたい」「新潟が気に入り留学したいと思った」等の声が聞かれた。

地方の魅力を満喫

 新潟では、森邦雄副知事への表敬訪問や県国際課より「新潟県の中国との交流」について紹介を受けた他、地元農家を訪問して稲刈りや、新米のこしひかりでのおむすび作りを体験した。出来上がったおむすびや自家製漬物を食べながら、地元農家の人々とも心を通わせた。また、日中友好のシンボル朱鷺の生息地である佐渡島を訪れ、トキの森公園や歴史的建造物の多く残る相川地区、佐渡金山を参観した。団員は行く先々で歓迎を受け、新潟の人々の中国への友情を感じることができた。佐渡では和風温泉旅館にも宿泊し、地元料理を堪能したほか、民謡を鑑賞する機会も得て、新潟と佐渡島の魅力を満喫したようだった。

 

 そのほか一行は、東京と新潟で浅草、皇居・二重橋、弥彦神社などを参観し、さまざまなプログラムを通して「クールジャパン」を体感し、包括的な日本理解に努めた。

 

 「大学での模擬授業と講義を通じて、日本の法律に興味を持ち、中日関係に対して新たな認識と理解が得られた」「街での人々の抗議活動を見て、日本では人権が尊重され、知る権利と表現する権利が保障されていることが分かった」(法学分団)、「外交は政府だけが行うものではなく、民間レベルまで深く浸透すべきだと強く感じた」「立場や国籍が違えば見方も異なる。21世紀に生きる我々若者が何をすべきか考えさせられた」(国際関係分団)、「佐渡島で『トキの森公園』を訪れ、中日両国の友好の象徴である朱鷺が大切に保護されているのを知り、日本の人々の中国人への友情を深く感じた」等、中国大学生からは思い思いの感想が聞かれた。

 今回の経験は、学生たちの個々の学びや今後の将来の目標に、何らかの形で確実につながっていくに違いない。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

ページトップへ