「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第23陣

 10月27日から11月3日までの日程で、中国大学生訪日団第23陣(団長=朱丹 中国日本友好協会 副秘書長)が来日した。本団は、清華大学および中国人民大学で環境学を学ぶ大学生・大学院生と、中国農業科学院および北京林業大学で農林学を学ぶ大学生・大学生で構成された計100名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京、岡山、兵庫を訪問し、日本の大学生との交流や、植物工場の可能性と課題をテーマとした講義、岡山県真庭市でのバイオマスタウンに関する講義や関連施設・企業の視察のほか、「クールジャパン」を体感するさまざまなプログラムに参加し、歴史・文化・社会など包括的な対日理解を深めた。

 

東京・岡山にて専攻に合わせた視察・交流

 東京ではまず、千葉大学名誉教授、特定非営利活動法人植物工場研究会理事長の古在豊樹氏より、21世紀における食料・環境・エネルギー・資源問題を解決する方法として注目を集める植物工場についての講義を聞いた。植物工場のしくみやメリットについてだけでなく、20年後、30年後の未来を見据えた農業の在り方や投資の考え方についても学び、これからの未来を担う団員たちが環境学・農林学について学ぶ意味を再認識するきっかけとなった。その後、環境と農林の専攻に分かれ、国際基督教大学、東京大学大学院農学生命研究科・農学部を訪問し、それぞれ、大学紹介や学生交流、模擬授業や学生の研究についての紹介・ディスカッションを実施し、各専攻での研究について見識を広めるとともに、積極的に日本の学生との友好を深めた。

 岡山では、真庭市でバイオマスツアーに参加した。同市が目指しているバイオマスタウンに関するブリーフを受け、3コースに分かれ関連施設・企業の視察を行い、経済発展と環境サスティナビリティーを両立させた先進的な取り組みについて理解を深めた。

 また、専攻に分かれ、岡山大学の環境理工学部と農学部を訪問した。大学の概要紹介や模擬授業、関連施設の見学や研究紹介のほか、学生との自由な懇談を行った。さらに、歴史の長い吉備津神社と日本三名園のひとつである岡山後楽園、日本最古の庶民の学校・旧閑谷学校を参観し、秋の美しい景色と情緒を味わった。岡山日程の一部には江田会長も同行し、後楽園では、大森雅夫岡山市長と繁定昭男副市長が一行を出迎えた。

 兵庫では、淡路島で人形浄瑠璃を鑑賞し、日本文化の奥深さに触れたほか、観潮船から鳴門の渦潮を参観し、雄大な自然を満喫した。

 

 そのほか一行は、兵庫でアサヒ飲料株式会社の明石工場を見学、東京で芝浦水再生センターを視察し、環境保護への取り組みについて説明を受けたほか、東京で皇居・浅草、千葉で成田ゆめ牧場を参観するなど、さまざまな角度からクールジャパンを体感した。団員はほとんどが初来日で、「日本の大学生も自分たちと同じ分野を勉強し、似たような嗜好を持っていて、言葉が通じなくても文化の深いところで結びついていると感じた」「日本における環境保護の意識の高さ、技術力に感動した。数十年後の未来のために、身近なことから変えていきたいと思った」「歴史・文化の深さと美しい自然に触れることができてよかった」といった感想が聞かれた。

 

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