主催展「中国紙工芸展~2015上海オリジナル紙芸展より~」を終えて

2016年6月23日~7月12日の会期で行われた「中国紙工芸展 ~2015上海オリジナル紙芸展より~」は来場者1,319人の大好評のうちに閉幕となりました。心より御礼申し上げます。
中国では切り紙(剪紙)の愛好者は多く、豪快な「北方切り紙」と繊細な「南方切り紙」の特徴を融合した「上海派切り紙」は豊かな構図と簡潔な輪郭、生き生きとした作風を特徴として親しまれています。伝統的な切り紙はもちろん、光や動きを取り込んだ現代的な立体作品や精工に作られた多様な種類の作品が誕生しました。本展覧会では上海工芸美術博物館にて開催された「2015上海オリジナル紙芸展」の展示作品を中心に、中国現代の「上海派切り紙」紙工芸作品約63点を展示しました。
初日(6月23日)の開幕式では、上海工芸美術博物館、常務副館長、陳毓其様を始めとする3名の代表団、別途12名の出展作家・関係者の訪日団、中国大使館文化部参事官陳諍様ほか130名の来賓をお迎え致しまして、大盛況の中テープカットが行われました。

 

左より、日中友好会館武田勝年理事長、上海工芸美術博物館 陳毓其 常務副館長、中国大使館陳諍文化部参事官、上海工芸美術学会周南副会長


続いての制作実演では、国家級無形文化遺産伝承者・中国上海市工芸美術大師である奚小琴さんのハサミさばきに一同目を見張り、実演は閉館まで大幅延長となりました。

制作実演

制作実演での作品


6月30日の折り紙・切り紙教室では、後援団体「お茶の水おりがみ会館」の渡部浩美様を講師にお招きし、さぎ草(切り紙)、鶴と亀(折り紙)を一同楽しく作り上げました。

折り紙・切り紙教室

折り紙・切り紙教室での作品

 

ご来場者の方々からも「切り絵の技術に圧倒された」「細かい表現が素晴らしい」、「もっと他の中国の工芸展を見たい」など好意的な意見が寄せられ、会館で多く開催される中国絵画、書道展とは異なる人々の来館が目立ちました。

展覧会場の様子

 紙工芸は、「実践しやすく親しみ易い芸術だが、極めれば奥深いもの」との印象を受けました。型紙も使わずわずか数十分で緻密な陰・陽作品を切り出す様は、作る前からデザインが頭に想い浮かぶ「匠」の仕事を見た気がしました。
このような中国の素晴らしい芸術文化を紹介し、日中両国がより親近感を持てるよう力を尽くしたいと思います。

 

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