「JENESYS2.0」第二十回中国教育関係者代表団

 2015年12月1日から12月5日までの5日間、第二十回中国教育関係者代表団一行65名(団長=王秀雲 中国日本友好協会・副会長)が来日した。中国教育関係者代表団は1996年から中国日本友好協会の派遣により継続して実施している。20回目となった本団は、北京市、湖北省、湖南省、遼寧省の小・中・高等学校の教員で構成され、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、京都、大阪にて、各種教育機関など専門分野に関する訪問・視察を通して、日本の教育関係者と交流したほか、世界遺産などの参観、日本文化体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本の教育制度、各校の特色ある教育実情を理解

 代表団は、東京では都立高校2校を訪問した。東京都立第一商業高等学校では、学校概要や教育理念の説明を受け、商業高校の特色ある授業やプール・作法室など充実した施設を見学したほか、教職員との懇談会で率直な意見交換を行った。東京都立千歳丘高等学校では、学校概要の説明を受けた後、グループに分かれて授業見学と座談会を行った。座談会では「教師のやりがいと悩み」をテーマに、自由に意見交換した。また、文部科学省より、「新学習指導要領、授業カリキュラムについて」と「キャリア教育について」をテーマに講義を受けた。団員からはカリキュラムの編成、新しい教授法、キャリア教育が目指すものなど、数多くの質問が出された。

 大阪では、大阪市立大淀中学校と大阪市立晴明丘小学校の2校を訪問した。大淀中学校では、学校行事や教育改善「アクションプラン」について紹介を受け、生徒の給食や清掃の様子を見学したほか、学校給食の試食や研究授業の見学など多彩なプログラムに参加した。晴明丘小学校では、児童による合唱や合奏で歓迎を受けた後、学校概要説明や授業・施設見学、給食体験などを行った。また大阪府教育委員会との懇談会に参加し、大阪府の教育の現状と課題について説明を受けた後、教授法の向上、特殊教育の現状、家庭環境が学業に与える影響などについて、活発な意見交換を行った。

 各種教育機関の訪問・視察、関係者との交流を通じて、団員は日本の教育制度について理解を深めた。

 

歴史文化や自然、環境への取り組みなど、日本の魅力に触れる

 そのほか一行は、東京で浅草寺や芝浦水再生センター、お台場を視察・参観した。京都では世界遺産の二条城や清水寺を参観し、高台寺で日本の伝統文化である茶道を体験し、色鮮やかな紅葉を満喫した。日本の文化、歴史、自然に親しみ、環境施設の視察等多彩な活動を通じて、さまざまな日本の魅力に触れることができた。

 団員からは、「日本の学校では、生徒達に将来社会に貢献する意識や能力を身につけさせる教育をしているのを知り、見習いたいと思った」「日本の教職員も同じような悩みや苦労を抱え、生徒の指導に取り組んでいると分かった」「日本人は責任感が強く、どうすれば人に迷惑をかけないかを常に考えて行動しており、それが日本社会の秩序と急速な発展をもたらしたと感じた」など思い思いの感想が聞かれた。5日間と短い訪日活動ではあったが、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の職務や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となった。

日程表 参加者の感想 関連報道

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