「JENESYS2.0」中国労働組合青年関係者代表団

 3月22日から28日までの7日間、中国労働組合青年関係者代表団(団長=徐微 中華全国総工会 労働協約部 副部長)が来日した。本団は、中華全国総工会及び北京の労働組合関係者等の青年20名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京都、千葉県、大阪府、京都府、滋賀県を訪れ、厚生労働省はじめ、労働組合団体や企業を訪問し、組合員や行政関係者、労使関係者との交流や視察を行ったほか、世界遺産や自然、歴史、政治が体感できるさまざまなプログラムを通じ、対日理解を深めた。

 

日本の労働組合や労使関係について理解

 一行は、厚生労働省で、井内雅明大臣官房国際課長を表敬訪問し、日本の労働組合の組織とその役割について説明を受けた。日本労働組合総連合会では、連合の組織と活動の概要、連合の青年活動についてのブリーフを受けた。日本の労働法制と雇用システムを理解するとともに、労働組合のナショナルセンターとしての役割や、若者・女性が活躍できる取り組み、今後の課題等を学んだ。大阪ではハローワーク梅田を訪問。公共職業安定所の概要、ハローワーク梅田の状況等の紹介を受けた後、施設内を視察した。求人検索パソコンを使い、年齢、雇用形態、希望地域等を入力し、自分の条件に合う求人情報があるか、実際に検索した。団員からは自宅のパソコンでも検索できるのか、運営費や予算はどこから出ているのか、利用者は費用がかかるのか、民間にも同様な求人紹介会社があるか、といった質問が挙がり、行政が行う職業紹介への関心の高さが伺えた。

 

日本企業の労働組合関係者と懇談

 千葉県ではイオン(株)の本社を訪問し、労働組合側と経営側それぞれの立場から見た労使関係について、また、UAゼンセンから、産業別労働組合の役割と活動につてのブリーフを聞き、意見交換を行った。代表団からも、中華全国総工会の概要と活動の紹介を行い、日本側に中国の労働組合について知ってもらう機会となった。さらに、イオンの労働組合関係者と5グループに分かれ、昼食交流を行った。お互いの仕事内容や日々の生活について質問し合い、双方にとって実りある時間となった。パナソニックセンター大阪では、パナソニックグループ労働組合連合会の活動紹介を受けた後、懇談を行った。3月の春闘の結果や組合費の徴収方法、青年活動の具体的な事例など、内容は多岐にわたった。その後ショウルームに展示してある最新家電を見学し、日本ブランドの魅力を再発見した。サントリースピリッツ(株)山崎蒸溜所では、サントリー労働組合とフード連合について説明を聞いた後、ウイスキーの製造工程を見学。団員からは、同じ年に製造したものでも香りや味は異なるか、海外への輸出量、国内消費量などの質問が挙がり、ジャパニーズウイスキーへの興味が高まったようだった。

 どの訪問先でも温かく迎えられ、同じ労働組合に携わる日本側の関係者と率直なやりとりが行われ、収穫の多い交流となった。

 

 このほか一行は、東京では国会議事堂と皇居二重橋、京都では嵐山や世界遺産の金閣寺と清水寺、大阪では大阪城を参観。各地で天ぷらやお好み焼き等の日本食も堪能し、多様な日本の魅力を体感した。団員はほとんどが初来日だったが、7日間の活動を通し、「日本の労働組合の組織や労使関係を理解できて参考になった」「企業の労働組合関係者との懇談で得たことを同僚に伝えたい」「歴史や文化、秩序の良さ、清潔さ等は中国も学ぶべきだ」といった感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

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