「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第26陣

 3月8日から3月15日までの8日間、中国大学生訪日団第26陣(団長=程海波 中国日本友好協会・副秘書長)が来日した。本団は、中国で音楽、ファッションデザインを学ぶ学生と囲碁を嗜む学生で構成された計99名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京、神奈川、京都、滋賀を訪問し、同じ専門や趣味を持つ日本の大学生らと交流し、専門分野に関する視察・参観やホームステイを体験したほか、「クールジャパン」をテーマとしたさまざまなプログラムに参加し、文化・歴史・経済・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

専門・テーマにあわせたプログラムに参加

 団員は、第1分団は囲碁を嗜む学生、第2分団はファッションデザイン、第3分団は音楽を学ぶ学生という構成だった。囲碁を嗜む学生は、東京で日本棋院を訪問し、日本の若手プロ棋士や大学生との対局やプロ棋士による指導碁などを経験した後、京都では関西学生囲碁連盟に所属する大学生と「ペア碁」を楽しんだ。ファッションデザインを学ぶ学生は、北京服装学院の提携校である文化学園大学を訪問し、日本の同分野の教育事情を理解し、京都では京都外国語大学中国語学科の学生の案内で龍安寺、金閣寺を参観した。音楽を学ぶ学生は、神奈川の洗足学園音楽大学で専門とする楽器演奏を互いに披露しあったほか、京都では龍谷大学混声合唱団と音楽交流を行った。これらの交流を通じて、共通の専門・趣味を持つ日中大学生は、言葉を越えて友情を育んだ。

 この他、第2分団と第3分団はそれぞれの専門にも通じる能楽に関する講義を受け、日本の伝統芸能の継承や普及についても理解を深めた。第2分団は株式会社オンワード樫山の訪問、オートクチュールの歴史を概観するファッション展の参観を通じて、ファッションデザインに関する知識を深めた。第3分団はサントリーホールを訪問し、世界有数のコンサートホールを体感した。また、第1分団の学生は早稲田大学を訪問し、日本の大学キャンパスの雰囲気を肌で感じた。

 

 そのほか一行は、京都では、清水寺、三十三間堂、伏見稲荷大社を参観して、古都京都の魅力を満喫し、琵琶の弾き語り鑑賞や着物着付け体験を通じて日本の伝統文化にも触れた。滋賀県日野町ではホームステイを経験し、農村地域に暮らす人々と世代を越えて心を通わせた。東京ではお台場、原宿、銀座、東京タワー等で若者文化や都心のにぎわいを感じ、浅草寺、皇居・二重橋を参観して歴史的建築物にも触れた。また、環境施設や防災施設、東証Arrowsを視察することで日本社会や経済についても理解を深め、さまざまな角度から「クールジャパン」を体感した。

 中国大学生からは、「日本の大学生と真剣に全力で囲碁対局したことが素晴らしい思い出となっている」「能楽セミナーは、伝統芸能の保護や伝承、改革への取り組み等学ぶことが多かった」「ホームステイでは、言葉の障害を真心が取り除いてくれた」など、思い思いの感想が聞かれた。

 今回の経験は、学生たちの個々の学びや今後の将来の目標に、何らかの形で確実につながっていくに違いない。

 

日程表 参加者の感想 関連報道

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