「JENESYS2.0」中国青年公益事業交流団

 2016年3月13日から3月20日までの日程で、中国青年公益事業交流団 (団長=井頓泉 中国宋慶齢基金会 副主席)が来日した。本団は、中国宋慶齢基金会および、中国宋慶齢基金会と連携して活動をしている国有企業、私営大企業の社会貢献部の青年(第1分団)、中国政府各部門の青年ボランティア協会の青年(第2分団)、公共管理について研究している若手研究者、大学生(第3分団)で構成された計93名で、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は東京都・神奈川県・兵庫県・大阪府を訪問し、厚生労働省や内閣府のほか、さまざまな企業でのブリーフや、自治体、公益事業関係者、ボランティア、大学生との交流などを通じて、日本の公益事業分野に対する理解を深めると同時に、日本の一般市民との友好交流と相互理解を深めた。また、日本の防災施設や環境施設の視察、歴史的建造物の参観、日本文化体験などを通じて、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の社会保障制度や企業、福祉施設を視察

 一行は、厚生労働省から、「日本の社会保障制度」をテーマとしたブリーフを受け、医療保険・介護保険・年金保険等、社会保障の基礎となるしくみを学んだ。また、中華人民共和国駐日本国大使館を訪問し、今回の訪日活動や日中交流の意義について理解を深めた。

 第1分団は、(一社)日本経済団体連合会より日本企業のCSR活動の現状と課題について説明を受けたほか、(株)東芝ではCSRの紹介を聞き東芝未来科学館を見学、積水ハウス(株)では公益信託基金を利用した社会貢献についての説明を受け、日本企業の社会貢献について多くの事例を学び、理解を深めた。第2分団は東京ボランティア・市民活動センターを訪問し、ボランティア活動を推進・支援する同センターの活動について説明を受け、施設を見学した。また神戸市の総合福祉施設「しあわせの村」を訪問し、神戸市の社会福祉サービスについての説明を受け、老人ホームを見学、あしなが育英会神戸レインボーハウスでは、遺児支援団体としての活動紹介を受け、施設を見学する等、官・民の社会福祉の取り組みを学んだ。また第1・2分団合同でエフピコ愛パック(株)西宮工場を訪問し、障がい者雇用を積極的に行っている企業の取り組みについても理解を深めた。第3分団は内閣府で日本の非営利団体の概要や、公益法人の認定の仕組みについて説明を受けた。また、日本大学法学部を訪問し、公共政策を学ぶ大学生と交流したほか、高齢化・老朽化が進む兵庫県神戸市の明舞団地でボランティアに携わる大学生と交流する等、同じ目標を持つ同世代との友好を深めた。

 

 さらに、人と防災未来センターやATCエイジレスセンターなどを視察し、日本の防災・高齢化対応システムについて学び、最先端技術を体感したほか、孫文記念館を見学し日中の交流の歴史について理解を深めることができた。そのほか、浅草寺や江戸東京博物館、灘の酒蔵や大阪城等の見学、和ろうそくの絵付け体験や和風旅館での温泉体験などを通じ、日本の伝統文化に触れた。今回の訪日活動を通じ、団員からは、「日本政府や企業の公益事業に対する取り組みについて理解を深めることができた」「国民一人一人が積極的に公益事業・ボランティアに参加していることがわかった」「人々の規律正しさや優しさ、環境保護に対する意識の高さに感銘を受けた」など、さまざまな声が挙がった。

 

 8日間の多彩な活動を通じて、団員は専門分野以外にも広く日本に対する理解や関心を一層高め、日本を身近に感じる経験となった。

 

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