「JENESYS2.0」2016年度中国青年代表団

  8月2日から8月6日までの日程で、2016年度中国青年代表団(団長=宋敬武 中国人民対外友好協会副会長)94名が来日した。本団は、中国北京市の公務員と経済界・医療界の青年で構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京・千葉・京都にて、官庁・企業・病院など各分野に関連する訪問・視察を行ったほか、世界遺産参観など、包括的な対日理解を深めるためのさまざまなプログラムに参加した。

 

行政・経済・医療のプログラムを実施

 公務員分団は、大田区産業支援施設である東糀谷六丁目工場アパートOTAテクノCOREを視察し、大田区の特長的な中小企業支援施策について理解を深めた。また、東京都庁を訪れ、水越英明外務長を表敬訪問した。水越外務長は「東京都と北京市はそれぞれ夏と冬のオリンピック開催を予定しており、互いに成功に向けて学びあいたい」と述べ、それに対し宋敬武団長も「日本の防災の経験は、中国の都市建設に参考になる。この分野で、両都市は今後もっと交流を深めるべき」と述べた。また、東京都総務局より2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えた東京都の防災対策について学んだ。

 京都では京都市南部資源リサイクルセンターを視察し、環境行政サービスと障害者雇用について理解を深めた。

 

 経済分団は、東京で一般社団法人日本経済団体連合会を訪れ、日本経済の現況とアベノミクス3年半の成果についてブリーフを受けた。また、東京証券取引所やキッコーマン株式会社むらさきの里もの知りしょうゆ館を視察し、日本の株式市場や日本企業のものづくりの文化と技術について理解を深めた。

 京都では京セラ株式会社の本社を訪問し、会社概要の紹介を受けたほか、ファインセラミック館や稲盛ライブラリーを視察し、最先端技術の研究開発や、その背景にある企業哲学について理解を深めた。

 

 医療分団は、東京で東京大学医学部附属病院を訪れ、同院の概要のほか、特徴ある医師の教育体制について理解を深めた。また、Daiichi Sankyo くすりミュージアムを視察し、日本の製薬メーカーの創薬技術と理念、消費者へ医療知識を広める活動について理解を深めた。

 京都ではオムロンヘルスケア株式会社を訪問し、会社概要の紹介を受けたほか、医療機器製品を身を持って体験し、同社の技術力と患者本位の製品開発について理解した。

 

 そのほか、皇居二重橋、東京タワー、江戸東京博物館、成田山新勝寺、京都の世界遺産である二条城や金閣寺などを参観し、日本の社会・文化・歴史に触れた。

 

 団員からは、日本の地方行政が中国とは違う視点や地域の特長を生かして行政サービスを行っていることや、日本企業が社員や消費者の幸せを重視している点、また環境・防災などの面で、子供のころから市民教育に熱心に取り組んでいることが参考になった、日本の医療体制・人材育成は公平かつしっかりとしている等の感想が聞かれた。5日間のさまざまな活動を通じて、団員は日本に対する理解を深め、より親近感を持ったようだ。今後は各専門分野で日中の懸け橋となってくれることが期待される。

 

日程表 参加者の感想

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