「JENESYS2.0」2016年度中国青年メディア関係者代表団第1陣

 8月21日から8月28日までの日程で、2016年度中国青年メディア関係者代表団第1陣(団長:丁小鳴 中国国務院新聞弁公室国際連絡局 巡視員)が来日した。本団は、中国でメディア関係の仕事に携わる青年で構成された計96名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は東京で日中メディア懇談会に出席したほか、3分団に分かれて大阪・京都・奈良、秋田・埼玉、兵庫を訪問し、分団テーマである「交通」(第1分団)、「少子高齢化」(第2分団)、「観光」(第3分団)を中心に、都内及び地方で関連企業・団体や施設の訪問・視察を行った。また、日本のメディアへの訪問・交流や、街頭での自由取材、テーマに関するブリーフに参加したほか、地方都市でのホームステイ、世界遺産などの参観、温泉体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本のメディア関係者との交流で、共通点や相違点、課題を発見

 東京では、日本のメディア関係者を招き、「日中関係とメディアの役割」をテーマに日中メディア懇談会を実施した。東京大学大学院の高原明生教授による基調発表「日中間の認識ギャップについて」のほか、丁小鳴団長と団員代表からも中国のメディアの現状について発表を行った。その後、日中混合の15グループに分かれてディスカッションを行い、最後にその内容を発表し共有した。

 また、第1分団は共同通信社と讀賣テレビ放送、第2分団はTBSテレビと秋田魁新報社、第3分団はフジテレビと神戸新聞社をそれぞれ訪問。各訪問先で関係者との交流や、社内見学が行われた。日中共通の課題である、ニューメディアとテレビ・新聞の相互作用などについて意見交換を行ったほか、取材から制作、報道・放送するまでの流れ、視聴者・購読者獲得のための取り組み等、共通点と相違点についても相互理解を深めた。

 懇談会及びメディア訪問では、関係者同士忌憚のない意見交換が行われ、有意義な交流ができた。

 

東京と各地方でテーマに関する視察やブリーフを実施

 東京では、第1分団は警視庁交通管制センターを訪問し、東京都の道路交通事業の概要や管制センターの役割について理解を深めた。第2分団はさいたまゴールド・シアターを訪問し、高齢者演劇集団の活動について説明を受けたほか、劇団員と交流した。第3分団は(株)はとバスを訪問し、定期観光バスや貸切バスの運行、外国人観光客の取り込み戦略等について説明を受けた。

 また、分団ごとにそれぞれ神楽坂通り、柴又帝釈天参道商店街、谷中銀座商店街を訪れ、店員や行き交う人々にインタビューを行った。老舗や一般市民が通う店で地元の人々や観光客と触れ合いながら、海外メディアの視点から見た日本の魅力を自由に取材した。

 東京での視察を終えた代表団は、分団ごとに地方を訪問した。第1分団は大阪府で、大阪市交通局 緑木車両工場を訪問し、交通局と工場の概要説明を聞いた後、車輪やブレーキ、車両保守の現場を視察し、安全重視の作業を体感した。また、京都府では京都鉄道博物館を視察し、鉄道の歴史・安全・技術・文化の継承・発展・創造等について理解を深めた。第2分団は秋田県で、秋田県庁より、少子高齢化対策についてのブリーフを受けた。また、社会福祉法人いずみ会 福祉複合施設ウェルビューいずみを訪問し、高齢者・障がい者施設と保育園を併設した施設の概要説明を受けたほか、施設内の見学と、高齢者と園児の交流会に参加した。第3分団は兵庫県南あわじ市を訪問し、市の観光行政や今後の中国人観光客誘致についてのブリーフと、市で活躍する地域おこし協力隊の活動内容について説明を受けた。その後、南あわじ市の案内で、ボランティアや地元中学生等と連携し清掃活動を行っている慶野松原やおのころ島神社を視察し、市が観光活性化のために取り組んでいる戦略やPR方法、観光サービス全般について体感しながら学んだ。

 

 このほか一行は、奈良県明日香村、秋田県仙北市、兵庫県南あわじ市でホームステイを行った。各家庭で、農業の手伝いをしたり、一緒に料理を作ったり、歌を歌ったりする等、地方色豊かな温かいもてなしを受け、団員は、日本の生活を体験するとともに、一般市民と心と心の交流をすることができた。

 

 さらに、国会議事堂や東京タワー等の都内参観のほか、各地方では二条城等の世界遺産や角館武家屋敷の参観、淡路人形浄瑠璃の鑑賞、ろうそく作り体験などを通じ、さまざまな角度から日本の魅力を満喫した。団員からは、「日中メディアの共通点や相違点、課題などを話し合うことができ、非常に有意義だった」「ホームステイ先で家族の一員のように迎えられ、涙が出るほど感動した」「日本の自然や文化、人々の友好の心を周りの皆に伝えたい」などの感想が聞かれた。中国の若手メディア関係者が8日間の訪日で感じた日本を、中国各地から発信することが期待される。

 

日程表 参加者の感想

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