「JENESYS2.0」2016年度中国高校生訪日団第1陣

 2016年9月11日から9月19日までの9日間、2016年度 中国高校生訪日団第1陣(団長=周 玖華 江蘇省教育庁 機関党委 副書記)が来日した。本団は、陝西省・江蘇省・湖南省・吉林省から選抜された高校生と引率の計248名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京都をはじめ、千葉県・神奈川県・京都府・大阪府・奈良県を訪問し、「クールジャパン」を含め、さまざまな分野における日本の魅力・強みを体感したほか、高校訪問や一般家庭でのホームステイでの交流を通じて、友好交流と相互理解を深めた。

 

さまざまな角度から日本の文化、日中の文化の違いについて学ぶ

 訪日団は、「文化」を訪日テーマとし、セミナーでは明治大学法学部専任教授の加藤徹氏より、「ヒロイン・ヒーロー像から見る日中文化の違い」というテーマで講義を受けた。日本で人気のあるアニメ・漫画のヒーローや、三国志や西遊記の登場人物の特徴を例に挙げ、それらがどのように互いの国で受け入れられているのか、文化の違い、共通点などについて話を聞いた。ユーモアを交えた講義に中国高校生は興味津々といった様子だった。

 また、コースまたは分団ごとに、さまざまな角度から日本の文化に触れる視察・体験を行った。Aコースは世界遺産にも登録された和食の文化に焦点を置き、季節感と風流を重んじた京の伝統和菓子作りを体験したほか、京の食文化ミュージアムにおいて、京料理の特色や日本のおもてなしについて理解を深めた。大阪では産学連携で開発された最先端技術や取り組みを紹介する体験型の展示施設・ナレッジキャピタルで、企業のイノベーション文化にも触れることができた。Bコースは京都の河村能舞台にて「能」の体験を行い、伝統芸能を継承し守ることの大切さを学んだ。その他、一部、京都国際マンガミュージアムや杉並アニメーションミュージアムにおいて、日本のポップカルチャーにも触れた。

 

高校生同士の青少年同士の交流や奈良県明日香村でホームステイを体験

 学校交流は、前半は東京都・神奈川県・千葉県の高校8校、後半は大阪府の高校8校を訪問し、各校で温かい歓迎を受けた。英語・体育・調理実習・実験など、さまざまな授業に参加したほか、茶道・和太鼓・柔道・剣道・合気道・卓球・テニス・バスケットボールなどの部活動も体験した。交流会では日中両国高校生がパフォーマンスを披露したり、一緒にゲームをするなど、多彩なプログラムに参加した。高校生たちは、お互いの学校生活の違いに驚いたり、英語や筆談、ジェスチャーのほか、スマートフォンを活用して同世代共通の話題で盛り上がり、各校で楽しいひと時を過ごした。

 また中国高校生は美しい自然に囲まれた奈良県明日香村を訪問し、1泊2日のホームステイを体験した。各家庭で料理の手伝いをしたり、史跡見学に出かけたり、それぞれ楽しい時間を過ごし、ホストファミリーと交流を深めることができた。奈良県は古来より中国と密接な関わりがあり、今回の訪問を通して、より一層、同じ文化のルーツを持つ両国の深いつながりを実感する機会にもなった。

 

 そのほか一行は、東京都では日本科学未来館・NHKスタジオパーク・国会議事堂・パナソニックセンター東京・浅草寺・皇居二重橋・東京タワー、京都府では清水寺・金閣寺、大阪府では大阪城・大阪ガス・ATCエイジレスセンターを視察・参観した。日本文化体験として和風温泉旅館にも宿泊した。これらのプログラムを通して、包括的な日本理解に努めた。

 

 中国高校生からは、「初めて同世代の日本人と交流したが趣味や将来の夢など、共通していることがたくさんあった」「日本の高校や訪問先の方々が温かく接してくれて嬉しかった」「ホームステイはとても緊張したが、家族同様に接してくれて感動した」「日本の伝統文化の継承は中国も見習うべきだと思う」「今回の体験を家族や友人に伝え、日中関係の新しい未来に向かって努力したい」など思い思いの感想が聞かれた。

 

参加者の感想

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