「JENESYS2.0」2016年度中国社会科学院青年研究者代表団第1陣

 2016年10月16日から10月23日までの8日間、中国社会科学院が派遣する2016年度中国社会科学院青年研究者代表団第1陣一行25名(団長=高洪 中国社会科学院日本研究所・所長代理)が来日した。外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、神奈川、福岡を訪れ、今回の訪日テーマ「文化産業の革新・発展」について、経済産業省や慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、株式会社KADOKAWA、福岡市経済観光文化局国際経済・コンテンツ部コンテンツ振興課、公益財団法人福岡アジア都市研究所よりブリーフや講演を聞き、研究者や専門家と意見交換を行ったほか、AR・VR技術などさまざまなデジタルコンテンツを用いた視察・参観先を訪れ、日本のコンテンツ産業の現状について理解を深めた。そのほか、政治、歴史、文化、自然など、さまざまな分野の視察、参観等を通して包括的な対日理解を深めた。

 

「文化産業の革新・発展」をテーマに日本の専門家と交流

 代表団は、東京で経済産業省を訪問し、日本のコンテンツ産業の現状とコンテンツ振興施策についてブリーフを受けた後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科を訪問し、3名の教授より伝統工芸や教育、ポップカルチャーなどさまざまな分野でイノベーションによって新規に市場を創り出す「リアルプロジェクト」について紹介を受けた。また、株式会社KADOKAWAでは伝統メディアと新興メディアを融合させた出版業界のコンテンツ事業と、世界でコンテンツをシェアするための海外展開事業について理解を深めた。福岡では、公益財団法人福岡アジア都市研究所より福岡市発のコンテンツ産業について紹介を受けたほか、日中両国が本分野の産業振興でどう協力できるか意見交換を行った。また、福岡市経済観光文化局国際経済・コンテンツ部コンテンツ振興課からは行政が中心となって、クリエイティブな都市を目指し産学官連携したさまざまな取り組みについて紹介を受けた。そのほか、デジタル技術を用いて重要文化財を再現する印刷博物館のVRシアターや、AR技術を使った福岡城バーチャルツアーの参観、コンテンツ産業のイベントCEDEC+KYUSHU2016でVRを体験した。これらの訪問・視察、関係者との交流を通じて、団員は日本の文化産業の現状について総合的に理解を深めた。

 

政治、歴史、文化や自然など、日本の多彩な魅力に触れる

 そのほか一行は、東京で国会議事堂、皇居二重橋、東京タワー、浅草を視察・参観した。福岡では福岡アジア美術館、一蘭の森、太宰府天満宮、九州国立博物館、福岡タワー、シーサイドももち海浜公園参観を参観した。多彩な活動を通じて日本の政治、文化、歴史、自然に親しみ、さまざまなクールジャパンに触れることができた。

 団員からは、「日本では知的財産権の保護をはじめとする市場環境が整備されており、イノベーションを可能にする技術と人材育成が保障されていることを理解できた」「文化産業における産学官連携や臨機応変な企業活動が、バラエティに富んだ創意工夫を生み出している」「日中の文化産業の違いを学ぶことで本分野の日中交流の重要性を肌で感じた」など思い思いの感想が聞かれた。8日間の訪日活動を通し、それぞれが今回の訪日で得た成果を今後の研究や生活に生かしていこうと強く意識する貴重な機会となったと思われる。

日程表 参加者の感想

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