「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第29陣

 2016年12月11日から12月18日までの日程で、中国大学生訪日団第29陣(団長=程海波 中国日本友好協会・副秘書長)が来日した。本団は、教育、芸術(ダンス)を専攻する大学生・大学院生と囲碁を嗜む大学生・大学院生で構成された計152名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京、神奈川、奈良、京都、滋賀を訪問し、日本の大学生との交流、専門分野に関するセミナーや視察、ホームステイ等を通じて、日本の同世代や一般市民との友好交流と相互理解を深めたほか、世界遺産や「クールジャパン」を体感できる施設を視察し、さまざまなプログラムを通じ包括的な対日理解を深めた。

 

教育・芸術・囲碁をテーマに交流

 教育分団は神奈川で横浜国立大学を訪問し、杉山久仁子教育人間科学部長より日本の教育制度についてセミナーを受けた後、昼食交流会とキャンパスツアーを行った。セミナーでは日本の教育制度について様々な質問が出た。また滋賀で立命館大学びわこ・くさつキャンパスを訪問し、交流会とキャンパスツアーを実施した。交流会では同大の学生とお互いに関心のあることや、将来の目標など様々なテーマで意見交換をした。芸術分団は東京で玉川大学を訪問した。交流会では日中の学生がそれぞれパフォーマンスを披露し、一緒になって和太鼓を叩き、大いに盛り上がった。また、京都で京都造形芸術大学を訪問し、演劇のリハーサルを見学したほか、劇場などを見学した。囲碁分団は神奈川で神奈川大学平塚しょうなんキャンパスを訪問し、施設見学と囲碁交流を行った。囲碁交流には囲碁部の学生、教職員に加え、平塚市民が多数参加し、熱戦が繰り広げられた。

 

専門分野の貴重な視察と体験

 芸術分団は東京で新国立劇場と松山バレエ団を訪問した。新国立劇場では概要説明を受けた後、オペラ劇場を視察した。普段見ることのできない舞台の裏側を見ることができ、貴重な体験となった。松山バレエ団では森下洋子団長自らによる「白毛女」を鑑賞し、バレエ団員との交流会を行い、バレエ団の熱烈歓迎に皆、感動した様子だった。囲碁分団は東京で日本棋院を訪問し、プロ棋士による囲碁指導や囲碁交流を行った。また、京都で関西学生囲碁連盟に所属する関西の大学生と囲碁交流を行った。いずれの囲碁交流も白熱した勝負が展開された。

 

 そのほか一行は、美しい自然と遺跡に囲まれた奈良県明日香村を訪れ、農村体験とホームステイを行った。

 ホームステイでは、各家庭で家事の手伝いをしたり、遺跡見学に出かけたり、それぞれ楽しい時間を過ごし、日本人の生活、文化、歴史を体験することができた。別れの際はいつまでも手を振り見送るホストファミリーの姿に、団員は目頭を熱くしていた。

 そのほか、東京では皇居二重橋、東京タワー、関西では世界遺産の東大寺、金閣寺、清水寺を参観したほか、京都で能楽体験を行い、伝統文化・歴史に触れた。8日間の充実した日程で、日本の文化や社会について見聞を広め、日本に対する理解や関心を高めるきっかけとなった。

 団員からは、各訪問先での交流を通じ、「日本の教育制度や教育現場の問題点を知ることができ、学ぶことが多かった(教育分団)」「各訪問先での芸術に対する姿勢と情熱が素晴らしく、自分も努力し続けなければと感じた(芸術分団)」「日本の囲碁愛好者は皆、囲碁に真摯に向き合っていて、その気持ちは見習わなければと思った(囲碁分団)」「ホームステイはとても緊張したが、家族同様に接してくれて感動した」などの感想が聞かれた。今回の交流を通じて日本に対する印象が変わったという声も多く聞かれた。

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