「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第28陣

 2016年10月23日から10月30日までの8日間、中国大学生訪日団第28陣(団長:袁 敏道 中国日本友好協会秘書長)計196名が来日した。本団は、中国の陝西省・湖南省・山東省の大学でボランティア活動に参加している学生と湖北省の大学で日本語を学ぶ学生で構成され、外務省が推進する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 訪日団は、東京・島根・広島にて、同じ専門を学ぶ日本の大学生との交流や、専門分野に関する視察・参観のほか、「クールジャパン」をテーマとしたさまざまなプログラムに参加し、政治・歴史・文化・社会に関する包括的な対日理解を深めた。

 

各地でボランティアや日本語について学ぶ

 ボランティア分団は、まず都内で、(一財)富士福祉事業団の枝見太朗理事長による「日本のボランティア活動」をテーマとしたセミナーを受講したほか、早稲田大学を訪問し、WAVOC(早稲田ボランティアセンター)に関する取り組みや日本学生のボランティア活動経験の紹介を受けた。島根では島根大学を訪問。大学独自のボランティア活動推進の取り組みであるビビットポイント制度の紹介や、ボランティア活動に取り組む日本学生と意見交換を行った。また、島根県ブリーフでは、行政・市民が密接に連携するボランティア活動推進の取り組みについて話を聞いた後、認定NPO法人 自然再生センター、NPO 里山笑楽校、出雲市総合ボランティアセンターをグループに分かれて訪問し、実際に活動体験・現場視察を行い、関係者と交流を深めた。

 日本語分団は、都内で国立国語研究所の石黒圭教授より、「中国人学生の自然な日本語の話し方」をテーマとしたセミナーを受講し、普段の大学での授業とは異なる新しい観点から、日本語について学ぶことができた。また、都内では明治大学、広島では県立広島大学を訪問し、日本学生とさまざまな話題で交流した。さらに、広島県安芸太田町で農家民泊を行い、日本の一般家庭での生活やホストファミリーの温かさに触れたほか、県内で定期的に公演が行われている、一般市民が舞う神楽を鑑賞し、日本文化やその継承について理解を深めた。

 そのほか、東京では砂町水再生センター・浅草・皇居二重橋・江戸東京博物館・日本科学未来館・東京タワー、島根では由志園・松江城・出雲大社、広島では広島市中工場(清掃工場)・厳島神社・広島城・広島平和記念公園を視察・参観した。

 団員からは、「日本のボランティア活動は、社会問題の細部に至るところまで検討した上で活動していることに驚いた」「各大学では独自のシステムを用い、工夫しながら学生のボランティア活動推進に取り組んでいて、大変参考になった。また、日本では学生や市民が主体となり、自身で考え、自身の意志でボランティア活動を行っている姿勢に感銘を受け、見習いたいと感じた」「ホームステイでは優しいホストファミリーと一緒に、ご飯を作ったり、色々お喋りをしたり、日本の生活を体験することができた」「日本の学生との交流を通じ、互いの国について、メディアで報道される限られた情報の知識しかなかったことが分かった。日中両国民が互いを理解するためには、今回のように直接交流する機会が大切だと実感した」など、思い思いの感想が聞かれた。

 今回の経験は、学生たちの個々の学びや今後の将来の目標に、何らかの形で確実に繋がっていくに違いない。

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