「JENESYS2.0」2016年度中国青年メディア関係者代表団第3陣

 2月19日から2月26日までの日程で、2016年度中国青年メディア関係者代表団第3陣(団長:鐘声 中共中央宣伝部離退職幹部局 局長)が来日した。本団は、中国でメディア関係の仕事に携わる青年で構成された計95名で、外務省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招聘した。

 代表団は3分団に分かれて東京のほか鹿児島・長野・福岡を訪問し、分団テーマである「文化」(第1分団)、「医療」(第2分団)、「地方振興」(第3分団)を中心に、都内及び地方で関連企業・団体や施設の訪問・視察を行った。また、日本のメディアへの訪問・交流や、街頭での自由取材、テーマに関するブリーフや視察・参観に参加したほか、地方都市でのホームステイ・農村宿泊体験、温泉体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深めた。

 

日本のメディア事情を理解し、関係者と交流

 まず、オリエンテーションで日本放送協会(NHK)の加藤青延解説委員が日本のメディア事情について紹介した。さらに歓迎会では、2016日本青年メディア関係者訪中団(2016年12月)の参加者が訪中の感想を披露したほか、多くの日本のメディア関係者が出席し、一行は来日直後から活動のベースとなる基礎理解と親睦の機会を得た。

 第1分団は日本放送協会と南日本新聞社、第2分団は読売新聞東京本社と信越放送、第3分団は朝日新聞社と西日本新聞社、ラブエフエム国際放送をそれぞれ訪問。各訪問先では、日本メディア各社の業務の流れ、取り組み等について紹介を受けたほか、同業者同士忌憚のない意見交換を行って互いの共通点と相違点についても理解を深めた。

 自由取材は、分団ごとにそれぞれ天文館商店街(鹿児島)、巣鴨地蔵通り商店街(東京)、天神駅周辺(福岡)を訪れ、地元の人々や観光客にインタビューを行った。各テーマに絡めた質問を織り交ぜながら、海外メディアの視点から見た日本の魅力を自由に取材した。

 

文化、医療、地方振興をテーマに、多面的な理解を深める

 東京では、第1分団は三鷹の森ジブリ美術館を参観したほか、茶道会館では日本人のおもてなしに関するレクチャーに加え茶道体験も行い、現代・伝統の両面から日本文化を理解した。第2分団は聖路加国際病院を訪問し、医療の国際競争について講義を受けたほか、日本の「医薬分業」「保険制度」についても学んだ。

 分団ごとの地方訪問では、第1分団は鹿児島県出水市で武家屋敷群とツル渡来地を視察した後、市内の農家にてホームステイを行った。また鹿児島県歴史資料センター黎明館で行われたブリーフでは、講義と展示見学を通じ、古来より中国およびアジアとの関連が深い鹿児島文化の特色を立体的に把握した。第2分団は、松本市と伊那市にて両市が取り組む「健康」「医療」「介護」に関するブリーフを受けたほか、相澤病院を訪問・視察。男女とも長寿日本一である長野県の医療について多面的に理解した。また伊那市ではホームステイも行い、元気な高齢者とも交流した。第3分団は、「地方振興」の本拠地である福岡に1日早く移動。岩屋グリーンツーリズム研究会、福太郎(株)添田町工場を訪問し、過疎化地域の活性化、地方創生の取り組みについて学び、地方が抱える問題点とその改善努力について理解した。また、福岡県商工部より、企業への支援、育成などの産業政策に関するブリーフを受けた。

 このほか一行は、日本科学未来館、東京タワー、浅草、皇居等の都内参観のほか、鹿児島では仙巌園の参観、握り寿司体験を行い、長野では善光寺、松本城、諏訪大社の参観と時計づくりを体験、福岡では九州国立博物館、太宰府天満宮、博多町家ふるさと館を参観し、さまざまな角度から日本の魅力を満喫した。3県とも、それぞれ特色ある郷土文化に触れる機会を得て、地元の人々から温かく迎えられた。団員からは、「日中メディアの業務形態の違いをあらゆる角度から比較することができた」「農家民泊は、日本人の生活を知り、日本人の温かさに触れることができ、大変有意義だった」などの感想が聞かれた。中国の若手メディア関係者が8日間の訪日で感じた日本を、中国各地から発信してくれることに期待したい。

 

日程表 参加者の感想

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