「JENESYS2016」中国大学生訪日団

 2017年3月7日から3月14日までの8日間、中国大学生訪日団(団長=王占起 中国日本友好協会 副秘書長)が来日した。本団は、北京市、上海市、広西チワン族自治区で経済・経営、医学、法学を学ぶ大学生・大学院生と引率の計156名で、外務省が推進する対日理解促進交流プログラム「JENESYS2016」の一環として招聘した。

 一行は4グループに分かれ、東京のほか長崎・京都・熊本を訪問し、政治・経済・社会・歴史・文化及び外交政策など、さまざまな分野において対日理解を深めたほか、大学への訪問・交流を通じて、日本の同世代との友好と相互理解を深めた。

 

 東京ではまず、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課の中原邦之地域調整官より、日本の外交政策に関する講義を受け、日中の経済関係や文化の交流史等について学んだ。その後、1・5号車(経済・経営)は中央大学、2号車(医学)は杏林大学、3・4号車(法学)は法政大学を訪問。それぞれ、学生によるプレゼンテーションや模擬講義等が行われ、団員は自身の専門についての見識を広めたほか、学生交流を通じて日本の学生との友好を深めた。また、東証Arrows、第一三共(株)くすりミュージアム、国会議事堂など、各専攻に関する理解を深める施設を視察した。

 

長崎、京都、熊本で多彩な視察・交流

 その後、1・2号車は長崎、3・4号車は京都、5号車は熊本を訪問した。

 1号車は長崎大学経済学部を訪問し、学部の紹介を受けたほか、交流会やキャンパスツアーを通じて日本の学生生活を体感した。長工醤油味噌協同組合大村工場では、日本の醤油が作られる工程や管理の現場、醤油資料蔵等、伝統的な生産方法とオートメーション化が融合した施設を見学することができた。

 2号車は長崎大学医学部を訪問。大学内の原爆医学資料展示室や熱帯医学ミュージアムの見学、学生との交流を行った後、長崎大学病院を訪問し、医療シミュレーターを使用した模擬実習を行った。原爆医学に関する貴重な資料の閲覧や学生同士の交流を通じ、医学の意義のみならず、平和の尊さや若い世代間での友好交流の重要性を認識する経験となった。

 3・4号車は龍谷大学を訪問し、大学の概要紹介を受け、模擬法廷や日本唯一の施設である矯正・保護総合センターなどを見学し、日本の大学の雰囲気を存分に味わった。また、京都外国語大学の学生と嵐山の参観、昼食交流会を行い親睦を深めた。京都地方裁判所では庁舎見学と裁判の傍聴を行い、日本の裁判員制度についても学んだ。

 5号車は広西チワン族自治区からの派遣で、友好交流都市である熊本県を訪問した。熊本学園大学ではキャンパス見学や、日本人学生、中国人留学生との交流を行い、熊本県庁では、県の概要や、2016年4月に発生した熊本地震の対応に関するブリーフを受けた。さらにボランティアガイドの案内の下、地震で被災した熊本城も視察。さまざまな世代と交流するとともに、被災地の復興についても理解を深めた。また、訪日団と同時期に熊本県を訪問していた岸田文雄外務大臣や、熊本県知事ら関係者との記念撮影も行った。

 各コースとも訪問先で熱烈な歓迎を受け、専攻に関する知識を深めただけでなく、多くの日本人の温かさに触れる貴重な機会となった。

 

 このほか一行は、各地で歴史や自然などに触れる参観や、長崎では万華鏡作り、京都では能楽、熊本では歌舞伎の舞台裏の仕掛けを体験するなど日本文化に触れ、他方面にわたり日本への理解を深めた。

 団員からは、「日本の同世代の学生と話すことで、日本経済や日本の就職事情への理解が深まった」「中国と日本の医学教育には共通点が多く、二国間が古くから交流してきたことの証明だと思った」「大学での模擬講義を通じ、日中の法律教育の違いについて理解を深めることができた」「他人を思いやる心から生まれたさまざまなサービスに感動した」「帰国後、訪日報告会やソーシャルネット等を通じて、たくさんの人々に真の日本の姿を伝えていきたい」など思い思いの感想が聞かれた。

 

日程表

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