「日中植林・植樹国際連帯事業」日中緑化協力林業青年代表団

 2017年3月13日から3月19日までの日程で、日中緑化協力林業青年代表団(団長=戴広翠 中国家林業局 国際合作司 巡視員)が来日した。本団は、中国国家林業局および関係機関に所属する青年で構成された計30名で、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、大阪、兵庫を訪問し、環境関連の施設視察、ブリーフ等を通じて、森林・林業等環境分野に関する理解を深めたほか、大阪府で植林活動を行った。また、各地で文化や歴史、科学技術などを体感できる施設を視察し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の森林・林業政策について学び、植林を実施

 代表団は東京で、林野庁を訪問し日本の森林の現状や戦後の森林の変遷、今後の課題などについて説明を受け、日本の林業の概要について理解を深めた。団員からは、流通している国産木材における国有林と私有林の割合、国産木材の利用推進施策、輸入木材の関税などについて質問が挙がった。

 また、大阪府箕面市の国有林にて近畿中国森林管理局から箕面国有林の概要説明を受けた後、一人1本、計30本のヒノキのコンテナ苗を植林した。市民ボランティアでも簡単且つ安全に植林を行えるように開発された穴掘り用の工具とコンテナ苗も紹介され、実際にそれを使用して作業を行った。団員から1本植えるのに30秒もかからなかったと驚きの声が挙がった。また、30本も植林できていい思い出になった。将来、大きく育ったら、また伐採しに来たいと話していた。

 

民間の緑化の取組みに理解を深める

 東京で日中緑化交流基金を訪問し、同基金の概要と中国での緑化協力の歴史とその具体例・効果についてレクチャーを受けた。また、森ビル㈱を訪問し、森ビルが取り組む環境対策や自然との共生を目指した街づくりについて説明を聞いた後、都内のジオラマや毛利庭園を視察した。団員は環境への取り組みや地震対策に高い関心を示し、熱心に耳を傾けていた。その他、100年を超える計画で造られた明治神宮の森を散策し、大都会の真ん中にある広大な森を体感した。

 兵庫県の有馬温泉にある官兵衛古道では、当地の温泉旅館が包括連携協定を結んでいる鳥取県智頭町観光協会の方から森林セラピーについて説明を受け、実際に森林セラピーを体験した。森林ガイドの指導の下、自然を感じながら木の幹にもたれての瞑想や、深呼吸などを行った。団員はストレスチェックの仕組みや森林セラピーのやり方・効果などに興味津々だった。

 そのほか一行は、東京で浅草寺、おりがみ会館、東京タワー、江戸東京博物館、HONDAウェルカムプラザ青山、兵庫で白鶴酒造資料館、大阪で大阪城を参観し、日本の多様な魅力を満喫した。

 

 ほとんどの団員は初来日だったが、プログラムを通じ、「日本の林業の発展と直面している労働力不足、コストという課題について知ることができた。これらは中日が今後協力していける分野の一つであり、どうすれば林業資源を環境、経済、社会に還元できるかを共に話し合うことができるだろう」「戦後、日本は経済発展に伴い木材需要が逼迫し森林面積が減少してさまざまな環境問題に直面したが、政府と市民の努力により森林被覆率が70%近くまで回復し、社会水準の向上と環境改善に貢献していたことを帰国後、周囲に伝えたい」などの感想が聞かれた。

 

日程表

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