「日中植林・植樹国際連帯事業」北京科技大学等土木防災訪日代表団

 2017年2月5日から2月12日までの日程で、北京科技大学等土木防災訪日代表団(団長=宋波 北京科技大学 教授)が来日した。本団は、北京科技大学他大学に所属する土木防災分野の研究者・大学生及び企業の技術者で構成された計28名で、外務省が実施する「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として招聘した。

 代表団は、東京、京都、兵庫、大阪を訪問し、国や自治体の防災対策を学び、関係施設や研究施設の訪問・視察・交流を行ったほか、兵庫で植樹活動に参加した。また、各地で文化や自然、科学技術などを体感できる施設を視察し、包括的な対日理解を深めた。

 

日本の防災対策について学ぶ

 代表団は東京で国土交通省、東京大学工学系研究科、墨田区白鬚東地区防災拠点、東京臨海広域防災公園を訪問し、視察・交流を行った。国土交通省では防災対策に関するレクチャーを受け、日本の河川整備計画や災害発生時の対応、行政の役割分担について説明を受けた。東京大学工学系研究科では研究室を見学し、日本を代表する国立大学の土木工学分野の研究について学んだ。墨田区白鬚東地区防災拠点では、40mの高さの高層住宅が1.2㎞にわたり配置された一大防災拠点を視察し、ハード・ソフト両面での防災に配慮したまちづくりの取り組みについて学んだ。東京臨海広域防災公園では、地震発生直後の街並みを再現した展示スペースでタブレットに表示されるクイズに答えながら、被災時に取るべき行動について学んだ。

 

関西地方へ移動、防災関連施設を視察

 東京での視察を終えた代表団は関西地方へ移動し、京都と兵庫で防災関係施設を訪問し、視察・交流を行った。京都では京都大学防災研究所を訪問し、実験施設を見学するとともに、研究者と意見交換した。兵庫では人と防災未来センター、神戸市長田区水笠通公園、防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターを訪問し、阪神・淡路大震災被災からの復興と防災研究について学んだ。人と防災未来センターでは映像を視聴した後、館内を見学し、語り部から阪神・淡路大震災の被災体験を聞いた。神戸市長田区水笠通公園では、公園および周辺の街並みを視察し、神戸市担当者より公園の設立経緯、周辺住民との調整について説明を受けた。団員からは周辺住民への補償問題など様々な質問があった。兵庫耐震工学研究センターでは、実大三次元震動破壊実験施設を視察し、地震発生時に構造物が受ける影響や、研究成果について理解を深めた。また、施設内敷地で植樹活動に参加した。代表者がハナミズキの苗木に土をかけると、参加者からは大きな拍手がおこった。

 

 そのほか一行は、東京で皇居、TEPIA先端技術館、六義園、隅田川川下り、東京スカイツリーを、京都で清水寺を、兵庫で橋の科学館、孫文記念館を、大阪で大阪城を参観し、さまざまな角度から日本の魅力を満喫した。8日間を通して、日本に対する理解や関心を高めるきっかけとなった。

 

 ほとんどの団員は初来日だったが、プログラムを通じ、「行政が実施している河川の整備計画や災害発生時の対応についてのレクチャーは大変参考になった」「日本が取り組んでいる防災教育に感銘を受けた。中国でも取り入れるべきだと思う」「今後、防災分野においてより一層の日中協力が必要だと感じた」などの感想が聞かれた。

 

日程表 参加者の感想

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