新時代を担う日中友好の架け橋に

平成21年度香港高校生訪日団が来日 東京と山梨で交流

 平成21年度香港高校生訪日団(団長・廖亜全 宣道会陳朱素華紀念中学 校長)が、7月8日から16日まで来日した。同団は中国の特別行政区である香港から選抜された55名で構成され、今年が二度目の招聘となる。一行は環境セミナー、歓迎レセプションなど公式行事の他に、東京と山梨で学校交流や合宿交流を行い、日本の高校生と友情を育んだ。

日本文化や体育の授業に参加

日本語と広東語でアニメソングを披露(歓迎レセプション)

日本語と広東語でアニメソングを披露(歓迎レセプション)

 来日の翌日、大東文化大学第一高校で女子は茶道や家庭科、男子は体育の授業に参加した。高校生たちは初めての日本の授業に、目を輝かせていた。どれも香港にはない授業だったため、最初は皆、戸惑い気味だったが、慣れてくるにつれ、日本の高校生と同じように元気に参加した。昼食はカフェテラスで弁当を囲み、双方の高校生が入り混じって楽しくランチタイムを過ごした。
 環境セミナーでは、「俯瞰的に見た地球環境問題」をテーマに、千葉工業大学惑星探査研究センターの松井孝典所長の講演を聞いた。外務省日中研究交流支援事業で編さんされた『地球環境読本』をテキストに、パワーポイントを使った分りやすい内容で、高校生たちからもたくさんの質問が出された。

 歓迎レセプションでは、外務省アジア大洋州局 小原雅博参事官から、流暢な英語で歓迎の言葉があった。また、参議院議員の内藤正光氏、尾立源幸氏、川田龍平氏が出席し、香港高校生へ青少年交流の期待とエールが送られた。午前中に交流した大東文化大学第一高校の生徒も駆けつけ、迫力のあるダンスを披露し、香港の生徒も日本のアニメソングを日本語と広東語で発表し、喝采を浴びた。

 東京ではこのほか、有明清掃工場や本所防災館、東京都北区防災センターを参観した。実際に工場内を見学したり、地震や消火の体験を通じて日本の環境保護の技術や、防災意識の高さを学び、帰国後に家族や友達に伝えたいとの感想が寄せられた。

合宿交流でカレー作りとキャンプファイヤーを体験

山梨県立石和高校の生徒と野外でカレー作りに挑戦(山梨県立愛宕山少年自然の家)

山梨県立石和高校の生徒と野外でカレー作りに挑戦(山梨県立愛宕山少年自然の家)

 山梨県では県立石和高校の生徒と合宿交流を行い、共同で野外カレー作りに挑戦した。慣れないかまどでの火おこしや、飯盒炊爨はとても大変だったが、協力して作ったカレーに皆、大満足だった。キャンプファイヤーでは友情の炎を灯し、お互いの言葉で歌を歌ったり、クイズ大会で大いに盛り上がった。

 翌日の学校交流では、全校生徒が待ち構える体育館での歓迎会に出席した後、英語を始め、地理や化学の授業に参加した。各クラスで自己紹介をしたり、住んでいる場所や流行っている物を紹介し合ったりして会話が弾んだ。午後は国際教養科の生徒と一緒に県立博物館を見学。実際に昔の衣装を着たり、おもちゃで遊んだりするグループや、輪になって話に夢中になっているグループもあり、様々な交流が繰り広げられた。合宿交流から1日半を一緒に過ごした石和高校生徒もおり、別れの際には涙ぐみ、お互いに写真を撮ったり抱き合ったりしていた。

 交流終了後に、小松重仁 山梨県副知事への表敬訪問と、山梨県オリエンテーションが行われ、生徒たちは交流の感想や山梨県の印象を積極的に発言した。梅雨の時期も関わらず、ずっと天候に恵まれ、心待ちにしていた富士山を仰ぎ、昇仙峡などの自然を見学して、とても充実した山梨滞在となった。

 訪日団は、日本でできた友人たちとの思い出や、香港では得難い経験を胸に、7月16日に成田空港から全員無事に帰国した。本団の受け入れにご協力いただいた外務省、文部科学省、中国大使館、香港駐東京経済貿易代表部、山梨県観光部国 際交流課、学校関係者、関係団体の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

(総合交流部)

日程表 参加者感想文