新時代を担う日中友好の架け橋に

主催展「金山農民画展 中国のレトロ&ポップ」終了報告

日中友好会館主催展「金山農民画展 中国のレトロ&ポップ」が6月6日~6月26日の会期で開催され、18日間の開催期間中2,068人の方にご来場頂きました。
金山農民画は、金山に住む農民が得意としていた刺繍や剪紙、藍染め等の特徴を生かし、大胆な構図と自由な発想で描かれたモダンアートです。本展では金山農民画の草創期から活躍する作家ら30名による農民画70点を展示しました。
オープニングイベントでは上海市金山区委員会の時建英宣伝部長、金山農民画作家の陸学英氏をはじめ、多くのご来賓の方々にお越しいただきました。開幕式後は、陸学英氏によるレクチャーと制作実演を行いました。

テープカットでは金山農民画展オリジナルのリボンを用意しました。

テープカットでは金山農民画展オリジナルのリボンを用意しました。

本展覧会は、「親子で楽しむ展覧会」をコンセプトとし、「こどものための鑑賞会」や「プラバンづくり」、「農民画ワークショップ」等、子供向けのイベントを多く企画しました。また、美術館内にぬりえコーナーやクイズを設け、小さなお子さんも楽しめるように工夫しました。

ぬりえコーナーでは子どもたちが寛ぎながらぬりえを楽しんでいました。

ぬりえコーナーでは子どもたちが寛ぎながらぬりえを楽しんでいました。

今回、当会館では初めての試みとなった「こどものための鑑賞会」では1歳~11歳の子ども24名とその保護者28名、計52名が参加しました(午前と午後の二部制)。
講師から“子どもと楽しく美術を鑑賞するポイント”についてガイダンスの後、美術館を三つのブロックに分け、各ブロックで気に入った絵を発表し合いました。
参加者からは「子連れでも安心して絵を見ることができた。」、「講師の先生が子ども目線で分かりやすく説明してくれて良かった。」、「絵を通じて知らない世界を知ることができ、子どもと喜びを共にできる素晴らしい時間でした。」、「小さいころから本物に触れる機会は貴重だと思います。」などの感想が寄せられました

「こどものための鑑賞会」では乗り物や動物が描かれた絵が人気でした。まだ言葉が話せない赤ちゃんも、気になる絵の前では笑ったり指さしをしたりアピールしていました!

「こどものための鑑賞会」では乗り物や動物が描かれた絵が人気でした。まだ言葉が話せない赤ちゃんも、気になる絵の前では笑ったり指さしをしたりアピールしていました!

本展を通して入場者調査とアンケート実施しました。入場者調査からは、71.3%の方が当美術館に初めての来場であったことが分かりました。アンケートからは、「とても良かった」が96%で、コメント欄からは「チラシを見て興味を持ち初めて来館しました。どの絵も色使いが明るく楽しい気持ちになりました。」、「中国農民画を初めて知りました。明るく楽しげな絵で中国の農村に対するこれまでのイメージが変わりました。機会があれば訪れてみたいです。」等の声が聞かれました。

この展覧会をきっかけに、少しでも中国文化に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後もより多くの皆さまに愛される美術館であるよう、イベント等も含め、さまざまなアイデアを実践し、広い意味での中国ファンを増やしていけたらと思います。

(文化事業部)