新時代を担う日中友好の架け橋に

主催催事「ちいさな世界の物語 中国練り粉人形展」終了報告

日中友好会館主催展「ちいさな世界の物語 中国練り粉人形展」が1月18日~2月8日の会期で開催され、19日間で1,543人の方にご来場頂きました。
練り粉人形は、中国で「面塑」や「面花」などと呼ばれている小麦粉や米粉を材料にして作った民間工芸品です。本展では中国国家級無形文化遺産に登録されている上海の練り粉人形を中心に82セットを展示しました。
練り粉人形が中国で「音のない劇」と評されていることから、その世界観を活かすこと、民間工芸ならではの親しみやすさを伝えることを意識した展覧会作りを行いました。
来場者の方からは、「表現が豊か。見ていてその場の情景が感じられた。」、「子供たちの声や京劇の楽器、歌唱、せりふなどの音までも聞こえてくるような気がする。」というコメントも寄せられ、日本ではまだ馴染みが薄い「練り粉人形」という分野を日本に紹介することができました。
また、高さ10㎝ほどの小さな作品が多く、ゆっくりと時間をかけて鑑賞する来場者の姿が多くみられました。作品の写真を撮る方の中には、携帯電話ではなくカメラを使って撮影する方が多かったのも本展ならではの特徴でした。

会場の様子

会場の様子

一般公開に先駆けて1月17日に開催した開幕式には、中国大使館文化部蘇涛一等書記官や外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課の丸山浩一地域調整官をはじめとしたご来賓の方々にお越しいただきました。
開幕式後は、出展作家の陳瑜氏と容淑芝氏による制作実演を行いました。

制作実演

制作実演

 会期中には、「こども粘土教室(1月18日)」、「ミュージアムコンサート(1月24日)」、「ニューフラワーアート(樹脂粘土のワークショップ・1月28日)」、「おはなし会(2月8日)」、「中国グッズ抽選会(毎週土曜日)」のイベントを開催しました。
出展作家の湯健氏を講師に迎え開催したこども粘土教室には、3歳~11歳のこどもとその保護者20組が参加してくださいました。
見本にとらわれない、独創性あふれるかわいらしいパンダを作るお子さんもいて、お互いの作品を見せ合って会場は盛り上がりました。

こども粘土教室

こども粘土教室

ミュージアムコンサート

ミュージアムコンサート

おはなし会は、文京区立図書館で絵本の読み聞かせを行っているふらここの会さんにいらして頂きました。
十二支や展示作品にもあった「おおきなかぶ」を題材にした絵本や紙芝居、手遊び歌などをみんなで楽しみ、和やかな時間を過ごしました。

おはなし会

おはなし会

㈱創通エンタテイメントに許可を得た「機動戦士ガンダム」練り粉人形の制作と展示もあり、若い方をはじめとした幅広い層の方に楽しんでいただけるようにしました。
本展の来場者の内、「20~30代男性」の方が11.7%で、本年度の主催催事平均の6.9%を大きく上回りました。これも「機動戦士ガンダム」の効果と、親子イベントにいらっしゃったお父さん方の「イクメン」効果によるものなのではないでしょうか。

特別出展「機動戦士ガンダム」の練り粉人形

特別出展「機動戦士ガンダム」の練り粉人形

文化事業部では2020年度も引き続き、皆様に楽しんで頂けるような催事を企画してまいります。どうぞご期待ください。