新時代を担う日中友好の架け橋に

主催展 日中国交正常化50周年記念展PartⅠ「~四季礼賛 しきらいさん~ 故宮+IKEBANA」を終えて

日中国交正常化50周年記念展PartⅠ「~四季礼賛 しきらいさん~ 故宮+IKEBANA」は、2022年4月17日(日)に終了しました。

 

本展では、北京・故宮博物院公認の写真家たちのレンズを通した、生き生きと活力に満ちた故宮の建築美と四季の移ろいにフォーカスし、日本初公開の写真およそ80枚とショートムービーを展示しました。

中でも、故宮に住む御猫(みねこ)たちの愛らしい姿は特に人気でした。今回は敢えて、私たちが観光などで目にする故宮博物院の荘厳な姿ではなく、故宮が動植物や雨や雲、月など自然万物とともに365日、四季の移ろいを重ねていく姿をお楽しみいただきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

故宮の写真に彩りを添えたのは、華道家元池坊プロデュースのイケメン(はなをいけるメンズ)集団=“IKENOBOYS”の新感覚のいけばな作品と、日本を代表する華道家によるいけばな作品およそ20点です。

いけばなは、長くても5日程度しかもちません。池坊華道会の錚々たる華道家総勢50名あまりが、毎朝のメンテンナンスに加えて、毎週1回のすべての作品のいけ替えをしてくださいました。

大変な作業でしたが、一切妥協することなく故宮の写真にインスパイアされた作品をつくり上げ、ベストな状態を保ち続ける、そのプロの仕事ぶりには感服いたしました。

 

美術館を入ってすぐに皆様をお迎えするのは、IKENOBOYSがデザインした「ダイナミックいけばな」です。

「日中間の友好が根付くように」との願いを込めて幅180㎝の巨大なニリの根っこが据えられ、ご来館された皆様に一輪、お好きな場所に花をいけていただき、1週間かけて一つのいけばな大作をつくり上げるというもの。いけばなが徐々に完成していく様子を動画にしてTwitterで配信し、参加した皆様から大変好評でした。

 

本展では、このほかにも多彩なイベントを開催しました。

開幕初日と中盤には、イケメン華道男子グループ“IKENOBOYS”が美術館に登場。いけばなのライブパフォーマンスを行い、即興で華麗ないけばな大作をつくり上げ、会場を魅了しました。

また、いけばな体験教室、中国竹笛と津軽三味線による日中コラボコンサートなどにもたくさんの方々がご参加くださいました。

 

本展にご来場くださいましたすべての皆様、そして本展開催にご尽力くださった日中の関係者各位へ改めて御礼申し上げます。