日中青少年交流事業 参加者のその後のストーリー(第7回)
日中青少年交流事業の過去の参加者の方に、それぞれの「その後」のストーリーをうかがう当企画。
今回は、2017年の中国大学生訪日団に参加し、その後中国のゲーム会社に就職し、サブカルチャー業界において日本との交流を続けている劉胡尭彧(りゅう こぎょういく)さんのインタビューを紹介します。
中国伝媒大学 芸術学部アニメーション学院でゲームデザインを学ぶ。2017年(大学4年時)、「日中植林・植樹国際連帯事業」中国大学生訪日団第3陣(スポーツ・ソフトボール)に参加。卒業後、上海の二次元ゲーム会社に就職し、現在は美術部門で活躍している。
ソフトボールを通じて感じた友情 - 芸術圏で日本人との交流、創作をしていきたい
― 訪日活動の最大の収穫は何でしたか?
劉:訪日中は多くの景色を見て、現地の文化を感じ、視野が広がり、芸術を学ぶ学生として、創作のためのインスピレーションも湧きました。また、環境保護に関するセミナーでは、日本の一流の省エネ・環境保護の理念を体感し、城西大学でのソフトボール交流では、両国青年の友情を感じることができました。
― 訪日中に見聞きしたことはその後の生活、学業、就職、仕事の方向性を決めるのに役立ちましたか?
劉:幼い頃から日本のアニメーションや伝統文化が大好きで、物事を行う際のきめ細やかな姿勢もすばらしいと思っていました。
以前にも東京と大阪へ旅行したことがあり、そのときも二次元サブカルチャーに魅了されましたが、今回の訪日交流の体験を経て、就職の方向性を決定しました。卒業後はゲーム業界に進むことにし、現在は二次元ゲームの会社で美術関連の仕事をしています。会社は東京に支社があるので、今後機会があれば訪問したいと思います!
― 現在計画していることや将来の目標はありますか?
劉:自分のイラスト作品を創作し、より多くの芸術圏で日本のイラストレーターと知り合って交流し、タッグを組んで、より精緻で魂のこもった作品を創っていきたいです。
― 日中青少年へのメッセージをお願いします。
劉:私はこの交流で大いに感動し、もっと多くの文化的な交流をしたいと思いましたが、この熱い気持ちを二言三言で語ることはできません。今後も日中青少年がこのような交流を通して両国青年のコミュニケーションと理解を深めてほしいです。それぞれがお互いの国を訪問し、それぞれのすばらしい文化を体験することを歓迎します。我々両国が互いに学び、共に歩む、これこそ持続性のある光栄な使命といえるでしょう。