新時代を担う日中友好の架け橋に

2021年度中国大学生オンライン交流(地方間交流)(埼玉県-山西省)

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   川口市朝日環境センター・リサイクルプラザ

     の取り組みについて質問をする団員

      東洋大学との交流での記念撮影

 

 

 

実施概要

実施日 : 2021年12月7日(火)9:30~13:00

主 催 : (公財)日中友好会館

協力機関: 中国日本友好協会、

                 山西省人民対外友好協会、埼玉県

参加者 :

   中国側 山西大学、太原理工大学、

     山西医科大学、太原師範学院の学生20名

   日本側 埼玉県庁、埼玉県環境科学国際センタ

     ー、川口市朝日環境センター、

     東洋大学教員・学生等(大学生11名)

 

内 容 :

友好交流都市提携を結ぶ埼玉県と山西省の大学生の交流及び埼玉県のブリーフ、環境・防災に関する交流など

 

実施方法:

Web会議システム「Zoom」を使用したオンライン交流

 

 本交流は、日本と中国の友好都市提携を結ぶ地域の大学生・市民がオンラインで交流するもので、全4回の第3回目として、埼玉県と山西省の間で「環境」「防災」をテーマに行いました。

 本交流を通して、埼玉県および川口市の環境への取り組みについて理解を深め、東洋大学との交流では環境・防災・文化に関する発表を聞き、環境・防災を接点に、相互理解と友好促進を図ることを目的として実施しました。

 

埼玉県・川口市の環境保護の取り組みや山西省との協力関係について学ぶ

 埼玉県ブリーフでは、友好交流都市として教育・医療・環境の3分野における埼玉県と山西省の密接な協力関係についてお話しいただきました。また、環境保護について様々な研究を行っている埼玉県環境科学国際センターからは、同センターの環境分野における山西省や諸外国への技術支援・研究者交流・共同事業の実施について、川口市朝日環境センター・リサイクルプラザで行われているゴミ処理やのリサイクルの取り組みについて学びました。学生達からは、建築廃棄物の回収方法や活用について、ゴミの分類基準や日本に住む外国人への分類の周知方法について、日本人の環境保護意識の高さを培っている教育方法について等、さまざまな質問があがりました。

 

東洋大学による日本の環境・防災・文化に関する発表を聞き、交流

 東洋大学では、能と中国舞踊、震災被害と心のケア、マイクロプラスチックに関する研究について、講義形式で、東洋大学の先生方や学生の発表を聞きました。中国の学生は、日本の大学では学生達がどのように学んでいるのか、実際に発表を聞いて体験する貴重な機会となりました。また、日中参加者全員が一人ひとり自己紹介をし、交流を深めました。

 

 

プログラム

①   埼玉県挨拶

②   埼玉県ブリーフ

③   埼玉県環境科学国際センターの国際事業紹介

④   東洋大学との交流

能と中国舞踊の研究についての講義、日中の学生同士の自己紹介、震災被害と心のケアについての学生発表、マイクロプラスチックについての講義、質疑応答

⑤ 川口市川口市朝日環境センター・リサイクル

  プラザの紹介

 

 

参加者の感想

【中国大学生の感想】

埼玉県の文化や生活、中日双方の友好交流や友好協力、貢献についてよりよく知ることができ、人材育成国際交流における山西省と埼玉県の努力や、環境保護・研究において共同で達成したプロジェクトの計画・合意についても知ることができました。視野が広がり、環境保護という問題に対する異なる国の効果的な取組みを知って、私たち自身が次に改善発展できる点はどこにあるのか、維持できる点はどこにあるのかがわかりました。中国と日本が環境保護についてもっと議論し理解して学べるよう、会合時間をもっと長くしてほしいと思います。

 

私たちはごみ分別をしっかりと行って環境を保護し、プラスチック代替品をもっと研究開発してプラスチック汚染を減らさなければなりません。また、環境保護の取り組みを強化してほしいと思います。環境保護は、一人一人の責任です。

 

全体として交流は大変わくわくするものでした。このような方法で日本の大学生と交流することができ、日本の大学生の友好的で謙虚な気持ちを実感しました。日本の大学生の専門分野における研究成果にはたいへん驚きました。実際に会って交流できる機会があればと思います。

 

今回の活動は、学生たちにとってたいへん有意義で収穫が多く、日本の国情に対する理解を深めただけでなく、前向きな中日関系を認識できたことは、今後両国がともに発展していくために重要な意義を持っています。

 

日本の能面芸術と中国舞踊との違いやつながり、日本のごみ分別や、環境保護の素晴らしい取り組みを知りました。朝日環境センターのごみ処理方式を知り、震災後の心理的回復などの心理療法や、ヨガなどの身体療法を学びました。また、マイクロプラスチックによる被害やマイクロプラスチック対策などについても理解できました。

 

日本の危機意識と持続的な自己創造力、絶えず進歩を求め続ける科学的姿勢と環境保護意識を学びました。また、日本の節約意識やルール意識も学びました。良いものに学び、私たち自身のチャンスと新たな思考を見つけること、それが今回の交流の深層にある意味だと思います。

 

日本の大学生はとても楽観的で明るく、積極的で向上心があり、親切で友好的でした。ぜひ対面で交流して仲良くなりたいです。友好県の講座は引き込まれるほど内容が豊富で、交流に参加した私たち中国の大学生は多くの収穫を得ることができました。

 

環境保護・防災減災は単にごみ拾いや消防訓練だけではなく、はるかに多くの内容を含むものであることを知りました。理論研究の面では、日本が一連の国際研修を行い、「重金属による土壌汚染をどのように処理するか」などの問題研究に参加していることを知りました。実践面では、日本はごみ分別を分かりやすくするために、小学校区ごとにごみ分別カードを配布していることを知り、驚きました。また、大人向け、子ども向けに専門の環境保護ひろばを設けて実際に参加できるようにしていました。ごみ処理全体のプロセスは少し煩雑であっても、すべて意味のあることです。