新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2020」2021年度中国青年公益事業交流団オンライン交流(ボランティア)

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 笑顔で記念撮影

セミナーで中国大学生が講師へ質問

 

 

実施概要

[実施日]   ①2022年3月23日(水)

                     15:00~17:40

                  ②2022年3月25日(金)

                     14:00~15:45

[主 催]   (公財)日中友好会館、

                  中国宋慶齢基金会

 

[参加者]

中国側:公益事業・ボランティアに従事する

            大学生等     ①25名 ②24名

日本側:①(公財)よこはまユース 横浜市

               青少年育成センター1名、

               子どもを対象としたボランティア

               活動に参加している大学生18名

    ②日本福祉大学1名

 

[内 容]

①子どもを対象としたボランティアに関する交流

②日本のボランティアに関するセミナー

 

[実施方法]

Web 会議システム「Zoom」を使用したオンライン交流

 

  2021年度中国青年公益事業交流団オンライン交流は、「スポーツ」「環境保護」「ボランティア」をテーマとし、中国の政府機関や企業、大学で公益事業・ボランティアに従事する青年が、日本の同分野の関係者とテーマ別にオンラインで交流活動を行うものです。最終回となるテーマ「ボランティア」では、日本のボランティア事情等について理解を深めるとともに、日中両国の友好促進を図ることを目的として実施しました。

 

ボランティアの活動内容を共有し、新たな気づきを得る

 1回目は、数あるボランティア活動のなかから「子どもを対象としたボランティア」を取り上げ、交流活動を行いました。日中両国の状況を理解するため、横浜市青少年育成センター 富岡克之センター長より、横浜市にある青少年育成に関する施設と、そこで行われているボランティア活動について紹介を受け、北京ラジオテレビ局 李向显キャスターより、自身が立ちあげた、子どもを対象にさまざまなボランティア活動を行う文化公益プログラム「生活好課堂」について紹介を受けました。

 その後、参加者はグループに分かれて、自身のボランティア活動や活動を通じて感じたこと等を共有しあい、自由に意見交換を行いました。参加者は、日本は絵本の読み聞かせや一緒に遊んだりするボランティアが多く、中国は勉強を教えるボランティアが多いという違いやさまざまな種類のボランティアがあることを知ることができました。また、「ボランティアを通じ子どもから学ぶことも多い」「子どもたちの笑顔を見たら元気をもらえる」というボランティア活動から得られるものは日中共通だと感じたようです。

 

日本のボランティア事情を学ぶ

 2回目のセミナーでは、講師の日本福祉大学 野尻紀恵教授より、近年のボランティアを取り巻く概況やボランティア活動の事例、ボランティアの意義等についてお話しいただきました。

 参加者から「日本は地震等の自然災害が多く、災害が発生したら短期間で多くのボランティアが必要になるが、どのようにして人を集めているのか」「コロナ禍でボランティア活動が制限されているが、現在、日本の大学ではどのようなボランティア活動を行っているか」等、さまざまな質問があがりました。

プログラム

3月23日 子どもを対象としたボランティアに関する交流

① 実施済みのプログラム(テーマ:スポーツ、環境保護)の動画視聴、日本側主催者挨拶、中国側主催者挨拶

② 横浜市の子どもを対象としたボランティアについて紹介

③ 中国の子どもを対象としたボランティアについて紹介

④ グループ交流

5グループに分かれ、アイスブレイク、自身が行っているボランティア活動内容や感想等の紹介、質疑応答・意見交換

⑤ 交流の感想発表

 

3月25日 日本のボランティアに関するセミナー

① テーマ:ボランティア ~その捉え方と日本に

      おける実践活動~

  講 師:野尻紀恵 日本福祉大学社会福祉学部

      社会福祉学科 教授

② 質疑応答

 

 

参加者の感想

【中国側参加者の感想】

◆大学生

今回のオンライン交流を通じて、お互いの国のボランティア活動の状況について理解し、異なる環境でのボランティアの違いやボランティアの考え方、問題とその解決方法も知りました。国は異なりますが、ボランティア精神は同じで、皆ボランティアはなくてはならないものだと感じていることが分かりました。私にとって、人の役に立てることはとても嬉しいことで、人のために何かをして、相手が笑顔になるのを見ると、やってよかったと感じます。ボランティア活動の輪がより大きくなり、私達ボランティアがもっと多くの人の役に立てるようになることを願っています。

 

◆大学生

セミナーと交流活動に参加して多くのことを学びました。今まで日本のこと、特に文化についてはあまり知りませんでした。今回の日本の学生との交流はとても楽しく、彼らから詳しい紹介を聞き、日本の大学生のボランティア活動をよく理解することができ、志にも驚かされました。セミナーはとても素晴らしく、先生はとても詳しく説明をしていただき、私の質問にも答えてくださいました。とても満足しています。今後、このような交流がもっと多く開催されることを願っています。

 

◆大学生

日本の大学生と交流して、とても嬉しかったです。交流を通じて、日本の文化や生活についても知ることができ、見聞を広めることができました。また、それぞれのボランティア活動の経験について、しっかり話し合うことで、多くを学ぶことができました。これらを参考にすれば、今後の生活のなかで自分自身のレベルアップに繋がると思います。

 

◆大学生

オンライン交流を通じて、中日のボランティア活動における相違点が分かりました。多くの日本のボランティア活動を知ったので、今後の活動の参考にしていきたいです。また、日本の学生と交流し、日本の教授からセミナーを聞いたことで、私の視野を広めることができました。日本の先生や学生が教えてくれた方法を、今後のボランティア活動の中で試してみたいと思います。

 

【日本側参加者の感想】

◆大学生

 ボランティア活動の中でも、中国と日本では異なる点と共通する点を理解できました。また、日本でも知らなかったボランティア活動があり、子どもたちや社会が求めるボランティアのニーズが多様になってきたのだと感じました。さらに、中国では、コロナに対して感染防止ボランティアがあることに驚きました。PCR検査を拒む住民に対して、説得を行うことを活動としていました。時代や社会の流れによってボランティアの仕組みや活動内容などが変化しているということに気づきました。中国でも日本でも、子どもたちに対してのボランティアは、子どもたちと共に楽しんで活動を行っていることが共通していました。大変だったことを乗り越えた先に、楽しさや喜びを感じている学生が多かったです。私のボランティア活動は、現在もコロナの影響で大変な状況にありますが、乗り越えた先に子どもたちの喜びや笑顔があると信じて、これからも活動に励んでいきたいと強く思いました。

 

◆大学生

 普段なかなか話すことのできない文化の違う方々と直接話をすることができ、お互いの国のボランティアの現状を学ぶだけでなく、同じ想いを持ってボランティアを行なっていることを感じることができ、非常に良い体験でした。

 

◆大学生

 言語や文化が異なっていたとしても子どもに対する想いに変わりはなく、ボランティアが人と人との繋がりをつくる重要な役割を果たしていることを感じた。その中で、自分たちも楽しさを見出しながら、コミュニティが段々と広がっていき、単なる社会貢献がソーシャルアクションへと発展していくことを振り返ることができた有意義な機会であった。中国学生とのグループディスカッションの中で日本とボランティアの特色が若干異なることを理解し、当たり前のことだが環境や資源によってボランティアの形も変化していく様を確認できた。

 

◆大学生

 ボランティアの活動について日中で理解を深めることができ、日本では馴染みのないボランティアについて知ることができた。中国について感心を持つ機会になり、これをきっかけに中国について関心を持った。