新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2022」第2回日中高校生オンライン交流

実施概要

交流の記念に「はいチーズ!」

実施日時:オリエンテーション

     11月16日(水)12:00~12:50

     学校交流

     11月28日(月)13:40~15:30

主  催:(公財)日中友好会館、中国教育国際交流協会

参 加 者 :広東実験中学、中山市外国語学校の高校生30名

       徳島県立徳島北高等学校の高校生38名

内  容: 生徒代表挨拶、互いの学校・地域を紹介、グループ交流(テーマに関する発表、意見交換など)

実施方法: Web会議サービス「Zoom」を使用したオンライン交流

 

主な日程

グループ交流でテーマ発表

11月16日

【オリエンテーション】

①趣旨説明(事業概要等)

②交流当日の説明

③徳島県の紹介動画鑑賞

④グループワーク(自己紹介、アイスブレイク)

11月28日

【学校交流】

①生徒代表挨拶、学校・地域の概要紹介

(日本高校生、中国高校生(広東実験中学、中山市外国語学校))

②10グループに分かれてグループ交流

 [テーマ]

 グループ1:アニメ

 グループ2:歴史的な建造物

 グループ3:食文化

 グループ4:音楽

 グループ5:学校生活

 グループ6:食文化

 グループ7:漫画・アニメ

 グループ8:食文化

 グループ9:学校生活

 グループ10:おすすめの旅行先

③日本高校生3名、中国高校生6名が交流の感想を発表

 

 本交流は、コロナ禍下で対面での交流が叶わない中、日本と中国の高校生がオンラインによる交流を行ったものです。高校生ならではの視点・感性を活かしながら、お互いの国・地域や学校生活の紹介、グループテーマをめぐってのディスカッション等の交流活動を通じ、相互理解と友好促進を図ることを目的としました(日中高校生オンライン交流は、本交流を含め今年度計2回実施)。

 日本高校生から提案されたアニメ、食文化、音楽等7つのテーマで交流しました。日本高校生はクイズ形式を取り入れる等、交流が盛り上がるよう工夫していました。食文化のグループでは料理の本場広東省ならではの、豚の丸焼きやニワトリの足など日本では珍しい料理が登場し日本高校生は興味津々でした。日本側も寿司やトンカツ、うどん等中国でも知られた日本料理を紹介し、お互いの食文化について理解することができました。学校生活のグループはPPTを用いて1日の学校生活を紹介し、特にお互いの放課後の過ごし方が日中では大きく異なることが分かり驚いている様子でした。アニメのグループは日本で流行っているアニメを紹介し、中国でも有名なアニメの登場に会話が盛り上がりました。

参加者の感想

【中国側参加者の感想】

◆広東実験中学 高校生

 日本は一衣帯水の隣国なので、もっと詳しく知りたいとずっと思っていました。私たちの視野を広げ、他国の若者と交流する機会を与えてくれたことに大変感謝しています。オンライン交流では、互いの習慣や文化、自分の学校生活や面白い出来事について共有しました。日本の生徒と友達になることができ、ともに日中友好のために貢献することができました。

 

◆広東実験中学 高校生

 今回の交流では、都市を跨ぐだけでなく、海を越えた友達ができました。同じグループの生徒たちは、互いを尊重し、理解し合い、共に友好的な雰囲気を作りました。今回の交流を通じて、文化交流における「和して同ぜず」について身をもって体験しました。相手の文化を尊重しつつ、共通点を探すことができ、日中文化の共通点を理解することができました。 両国の文化は多種多彩で、文化の多様性と共通性を学び、さらには文化交流の大切さを感じました。同時に、同年齢の日本の生徒たちと交流することで、視野が広がり、日本の高校生の生活についてより深く知ることができ、彼らの前向きで明るく我慢強いという長所を見て、「其の善き者を択びて之に従い」(見習いたい)と思いました。

 

◆中山市外国語学校 高校生

 今回の交流を通じて、日本の建築物の特徴とその機能について学び、とても興味がわきました。また、日本の生徒たちとの交流で、日中文化の違いがよく分かりました。私たちも中国の建築について紹介し、質問に答えました。意思疎通の面で少し問題はありましたが、互いの努力で普通に交流することができました。日本の生徒との交流と中国の文化を伝える機会を与えてくれた今回のイベントにとても感謝しています。

 

◆中山市外国語学校 高校生

 今回の新しい発見は日本のうどん料理には動物の名前がついていることです。とても不思議で面白いと思いました。日本の生徒たちは中国のグルメ、特に広東料理についてあまり知らず、「腸粉」と「ラーメン」の違いが分かりませんでした。

 今回の収穫は日本の生徒と英語で交流したことが、とても新鮮で有意義でした。自分の英会話力がよくわかりました。また、日本の高校生の生活についてもいくらか知ることができました。文化の違いを認めつつ、平和的に交流することはとても大切だと思います。

【日本側参加者の感想】

◆徳島北高等学校 高校生

 「歴史的な建築物」というお題で今回中国人と交流をしたが、とても良い経験になったと思う。僕達日本人は厳島神社や清水寺などといった建物を発表した。対して中国の方は紫禁城といった古い建物や中国北部と南部との建設の違いについて学びました。日本と中国の建物の違いは主に色彩といえるでしょう。日本の建物は主に派手ではない単色なものが多いが、対して、中国のものは華美なものが多かった。中国では赤色が幸福な色とされており、そのために赤色が多く使われている。今まで中国の文化に対する考えなどもあったが今回の交流を通して様々なことを学ぶことができたので、今回の交流を重宝したいです。

 

◆徳島北高等学校 高校生

 今回のオンライン交流を通して、身近な国ながらも私たちが直接交流する機会が少ない中国の文化・言葉・歴史に触れることができました。

 ちょうど中国の言語に興味があったので私にとってはとても興味深い体験となりました。自己紹介の時はお互い緊張していましたが、英語・日本語で話すうちにうち解け、おすすめの食べ物や観光地・学校生活などについて共有しました。会話につまった時はすすんで中国の生徒さんが助けて下さり感謝でいっぱいです。この経験を通して、英語をツールとして話すことの楽しさを改めて実感しました。お互いを深く知るには言語は必要不可欠であり、もっと努力しようと思いました。予想以上に今回の交流が楽しかったので、またいつか、今度はオフラインで会いたいです。

 

◆徳島北高等学校 高校生

 今回のオンラインでの交流活動を通して、2つのことに気づきました。まずは、中国に対するイメージの変化です。今まで、中国は古い寺社や城、中華料理などの表面的なイメージしかなかったのですが、今回たくさん話をすることで、古い寺社にも季節によって色や建て方に違いがあったり、食べる料理にも様々な違いがあったりすることが分かりました。2つ目に、自分の語学力の低さでした。交流してくれた方々は全員公用語は中国語のはずなのに、日本語か英語を流暢にしゃべっていました。自分でももっと自分の言いたいことがたくさんの人に伝えられるように、自分の英語力を上げていきたいです。

 

◆徳島北高等学校 高校生

 今回のオンライン交流活動を通して、日本と中国とでの放課後の過ごし方の差に驚きました。1日の授業時間は私たちの方が長いということが話しを交わすうちに分かりました。ですが、6、7限が終われば普通日本では、部活に向かったり、テスト期間外なら友達と遊びに行ったりしますが、中国では自習の時間として夜遅くまで残って勉強していることがほとんどなんだそうです。話した際に、「日本のように友達と楽しく過ごす時間が欲しい。」「羨ましく感じる。」という意見を聞いて、今テストで追われているだけで弱音を吐いていましたが、中国の子達に比べれば自分は、ほんとに少ししか勉強できてないんだなと実感し、見習わないといけないなと感じました。また、学校の話だけでなく、日本でも中国でもある食べ物の名前をお互いの言語で教え合ったこともすごく楽しかったです。自分の拙い英語のせいで、相手に伝わりにくい場面があったのは、悔しかったので、もっと勉強して、正確な文で英語を話せるように努力しようと改めて思いました。