新時代を担う日中友好の架け橋に

第37回岸本奨学金授与式

 12月15日、日中友好会館会長室にて第37回岸本奨学金授与式を行いました。岸本奨学金は後楽寮運営への貢献が顕著な寮生に、一般社団法人岸本倶楽部より授与されるもので、1986年から毎年実施されています。今回は、後楽寮寮生委員会のメンバーである13名、日常的にボランティア活動に貢献した11名、合計24名に授与されました。授与式には、会館より小川理事長、黄中国代表理事、海老原常務理事、荻原事務局長、留学生事業部が出席しました。

 まず初めに岸本倶楽部を代表し、岸本將裕理事よりご挨拶があり、後楽寮寮生を代表して高莽寮生委員長と宋春暁委員が出席し、奨学金目録を受け取りました。

 岸本理事からは「今年はオミクロン株、新種株の蔓延が続いている状況ではあるが、徐々に平常に戻りつつあると実感している。来年は卯年だが漢書の律暦志によるとうさぎは草木が地面を蔽うような状態と解釈されており、植物が芽を出し成長して茎や葉が大きくなった状態を表しているように、来年は留学生の皆さんや日中関係にとっても成長を目で見てとれるような年になるよう願っている」とご挨拶いただきました。

 続いて高莽委員長から岸本俱楽部の皆さまに感謝を述べ、「後楽寮生は後楽寮生活から授かった貴重な経験を活かし、ここで出会った大切な絆を深めて、日中友好を言葉から実行に移すよう努める」と約束しました。

 最後に小川理事長より、岸本倶楽部が40年近く変わらず後楽寮生に温かい関心を寄せてくれていることに感謝を申し上げるとともに、「今年は日中国交正常化50周年の節目の年であり、もうすぐ新たな50年が始まる。当館は日中間の国際交流を促進するため、後楽寮生の受入を含む、青少年交流、文化交流など引き続き全力で実施していく所存である」と述べました。改めて岸本俱楽部の皆さまに感謝申し上げます。

(留学生事業部)

岸本將裕理事(右)より寮生委員代表へ奨学金を授与

 

出席者で記念撮影