新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2022」 日中青年オンライン交流(伝統音楽)

実施概要

日本側パフォーマンス

実施日時: 5月24日(水)14:00~16:30(日本時間)

主  催:公益財団法人日中友好会館

協  力:中国宋慶齢基金会

参 加 者:中国の伝統音楽を学ぶ中国大学生・大学院生20名、日本の伝統音楽を嗜む日本大学生・大学院生19名

内  容:日中の伝統音楽に関するセミナー、日中の学生による伝統音楽の紹介と実演・交流等

実施方法:Web会議サービス「Zoom」を使用したオンライン交流

 

主な日程

中国側パフォーマンス

①事業趣旨の説明

②セミナー1

テーマ:「伝統音楽を深める・伝える・広げる:日本伝統音楽研究センターの取り組みから」

講 師:齋藤桂 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター 講師

③セミナー2

テーマ:「美と共に 音楽と民族大学:中央民族大学音楽学院の少数民族伝統音楽の教育振興における取組みについて」

講 師:楚高娃 中央民族大学

音楽学院 副教授

④質疑応答

⑤実施済みプログラムの動画視聴

⑥代表挨拶(日本側・中国側)

⑦中国側代表学生によるパフォーマンス

⑧日本側代表学生によるパフォーマンス

⑨学生交流

 

本プログラムは、日本と中国の大学生を対象に「伝統音楽」をテーマにオンライン交流を実施し、両国の若者が双方の文化・芸術への理解を深め、友情を醸成することを目的として実施しました。 日中青年オンライン交流は、テーマ別に計3回開催し、本プログラムは3回目となります。

日中双方のセミナーを聞いて、参加者からは「日本伝統音楽研究センターの研究カリキュラム・教材について詳しく知りたい。」「中国の大学生たちが海外で公演する機会はあるか?」などの質問が挙がりました。代表学生によるパフォーマンスでは、日本側は天理大学雅楽部、中国側は中央民族大学の学生がそれぞれ、演奏・紹介を行いました。その後の学生交流では、日本大学生からは「緩急ある演奏が印象的で、高い技術が必要だと感じた。古筝を弾くときは道具を使うのか?」「演奏の感想だが、曲調が変わったり、同じ楽器からでも違う音色が聴こえてきたのが興味深かった」、中国大学生からは、「龍笛は他の楽器と伴奏するのか、または独奏もあるのか?」「中国の伝統音楽は音楽と舞が一緒になっているが、日本の伝統音楽ではどのような舞がセットになるのか?」などの質問や感想が述べられました。最後には、カザフ族の学生によるドンブラの演奏も行いました。

 

参加者の感想

【中国側参加者の感想】

 中央民族大学の学生

お互いの民族楽器を見せて紹介し合ったところが一番印象深かったです。

 

 中央民族大学の学生

最後に学生同士で質問し合ったところが印象深いです。日中双方が音楽交流でお互いを知ったあとで、楽器や音楽文化について具体的な質問をしたり、実物を見せ合ながら話をすることができました。

 

 中央民族大学の学生

今回のオンライン交流の中で、日中の学生がお互いに質問を出し合ったことが一番印象に残っています。

【日本側参加者の感想】

 横浜市立大学の学生

伝統楽器の演奏がやはり興味深かった。日本においては、楽器の演奏は舞だけでなく、歌舞伎といった総合芸術、また文書を朗読するときのBGMとしても古くから用いられてきた。しかし、中国側の学生さんが、中国の伝統音楽は基本的に舞とセットで演じられるとおっしゃっていた。両国における音楽の位置付けが少し違うのかもしれないと興味深く感じた。

 

 天理大学の学生

雅楽は中国からも伝わったと言われております。その中国の伝統文化を知れて良かったと感じました。雅楽は形を変えずに残っているのは日本だけです。それが中国ではどの様に変化したのかを垣間見れた気がします。

 

 長野県立大学の学生

中国のオンライン会議の状況に大変驚きました。質問者や発言者をテレビカメラのようにズームするのが大変印象的でした。また、中国は多民族であることから伝統音楽一つとっても、民族固有の雰囲気や文化がわかり、とても新鮮で面白かったです。古筝の演奏から、日本と似た演奏方法があったので、この演奏方法と日本の雅楽や琴とのコラボに可能性を感じました。中国に行ったら様々な文化や音楽に触れてみたいと感じました。

 

 中央大学の学生

私は中国音楽ならではの華やかさや響きにとても魅力を感じているので、今回、箏の紹介で、流派ごとにここまで違う魅力を持った音や音楽を実際に比較しながら感じることができて、とても嬉しかったです。そして、説明と演奏を実際にオンラインでつながって感じる、という非常に貴重な学びをすることができてとても光栄です。