新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2023」 中国青年公益事業交流団オンライン再訪プログラム

実施概要

団員発表のようす

団員発表のようす

実施日時: 2023年6月20日(火)14:25~16:30(日本時間)

主  催: 公益財団法人 日中友好会館

協  力: 中国宋慶齢基金会

参 加 者: 23名

  • 中国側:「JENESYS2018」中国青年公益事業交流団 団員等18名
  • 日本側:奈良県国際課、川上村教育委員会、吉野川紀の川源流物語の関係者5名

内  容:

  • 中国側より訪日団の振り返りと近況報告の発表
  • 日本側よりテーマ「環境・自然を生かした地域の取り組み」に関する発表
  • 意見交換等

実施方法: Web会議サービス「Zoom」を使用したオンライン交流

 

主な日程

再会を祝して記念撮影

再会を祝して記念撮影

①事業趣旨の説明

②中国側:当時の団員3名による訪日団の振返りと近況報告の発表

③中国側発表を受けて日本側参加者コメント

④日本側:当時の訪問先関係者2名によるテーマに関する発表

  • 吉野川紀の川源流物語「つなぐ つたえる つづける 源流の村を拠点とする活動」
  • 川上村教育委員会「環境・自然を生かした学校の取組」

⑤質疑応答・意見交換

⑥感想発表

 

本プログラムは、2019年2月に訪日した公益事業・ボランティア従事者がオンラインで当時の訪問地域を“再訪”し、日中友好の意義と対日理解を深めることを目的として実施しました。

中国側による発表では、奈良県川上村訪問時の振り返りのほか、コロナ禍における各分野での取組、近年のIT技術の発展についてなど、中国の状況に関する報告もおこなわれました。また、日本側からは、「源流の村を拠点とする活動」、「環境・自然を生かした学校の取組」についての発表のほか、来年春に設立予定の「川上村立かわかみ源流学園」の紹介等がおこなわれました。参加者からは、「環境をテーマとした学校教育は、どのようにしてカリキュラムに取り入れられたのか」「環境・自然に関する取組を広く周知するのに有効な方法はあるか」「日本は環境保護に関する経験が豊富であるため、見習うべき点が多い」等、多くの質問や意見が述べられました。当時の記念品やお土産を紹介し合う場面も見られ、日中参加者は4年ぶりの“再会”を楽しみました。

 

参加者の感想

【中国側参加者の感想】

中国青年

今回の交流では、森と水の源流館の4年近くにわたる発展や、立川上小学校の最新の自然教育、「環境と自然資源の有効利用に関する教育の取り組み」で得た経験について学びました。日本は自然資源の保護と利用を大変重視しており、各機関が長い期間にわたって自然保護のためにたゆまぬ努力を続けていることに感銘を受けました。

 

中国青年

今回のオンラインによる再訪問では、ここ数年の教育や環境保護における彼らの努力に感服しました。教育面では、児童の創造性と批判的思考を育て、生徒たちの将来の発展のための基礎を固め、教育の質の向上に尽力していました。環境保護の面では、持続可能な発展を推進し、二酸化炭素排出量と資源の浪費の削減に積極的に取り組んでいました。教育と環境保護が互いに補完する関係にあり、人々の意識と行動を育むことでしか、持続可能な未来を実現できないと実感しました。この貴重な経験と気づきを会社に持ち帰り、教育や環境保護にもっと貢献できるよう努力したいです。

 

中国青年

教師としてのこのオンライン交流に参加して、最大の収穫は、地域に根ざしたカリキュラムでした。川上小学校は、子どもたちを自然に触れさせたり、「森と水の源流館」で学ばせたりして、総合的なカリキュラムで絶えずスキルアップを図っていました。身近な資源を利用して、教師の指導力を向上させ、子供たちが日常の学習活動から学べるようにしていました。最も重要なことは学習過程を把握することだと思います。知識が浅い子どもたちを教師が導き、より深く考え、絶えず成長させるようにすることが、良い教育だと考えます。