新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2023」中国農村青年幹部代表団

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実施概要

実施期間: 2023年8月29日(火)~9月2日(土) 4泊5日

招聘人数: 30名(団長、事務局2名、団員27名)

実施団体: (公財)日中友好会館

派遣団体: 中国日本友好協会

内  容:

・訪日テーマ「観光による過疎地域の活性化」に関するブリーフ、交流、視察

・日本の経済・社会・文化・歴史等に関する視察・参観

・日本に対する包括的理解促進につながるプログラム等

主な日程

8月29日(火)

PM 来日

都内視察・参観

歓迎会

 

8月30日(水)

AM 長野県へ移動

PM ながの農業協同組合(JAながの)ブリーフ

道の駅「花の駅千曲川」 視察

 

8月31日(木)

AM なべくら高原・ひぐらし農場 視察(じゃがいも収穫・森林セラピー体験)

PM 小布施町「町並み修景事業」 視察

 

9月1日(金)

AM 東京へ移動

PM そなエリア東京参観

歓送報告会

 

9月2日(土)

AM 日本文化体験

PM 帰国

 

プログラムのハイライト

本事業は、「観光による過疎地域の活性化」をテーマに、中国の農村青年幹部(大学生村官)を訪日招聘し、テーマに関する視察・交流等を通じて、日本の青年や市民との親睦を深めるほか、日本の経済、社会、文化、歴史等に関する視察や地方都市の参観を通じて、多面的な日本理解につながる活動を行い、対日理解を促進することを目的として実施しました。

 

日本の農村について理解を深める

農村地域を理解するため、長野県を訪問しました。JAながので農業協同組合を学んだあと、道の駅「花の駅千曲川」を訪問し、自らが作った農産品を自らの手で梱包を行い、値段を決めて販売するという中国にはない道の駅のシステムについて学びました。

小布施町の街並み修景事業では、政府の力に頼らず住民の手によって保たれている古くからの長野県の街並みを視察しました。

 

ひぐらし農場・森林セラピー体験

じゃがいも農場を訪問・視察し、じゃがいもの収穫から調理まで団員自身の手で作業しました。森林セラピーでは、長野県の壮大な自然の中に身を置くことで、自然がもたらすセラピー効果を体験しました。

 

参加者の感想

◆今回の交流学習では、農村再生や観光開発における日本の取組みについて視察しました。日本農業協同組合、略称農協は、アジアで最も成功している農業協同組合の一つであり、農村行政区域に応じた統合農協設立の典型例です。道の駅は、国が強く提唱する地域経済を活性化する新しいモデルであり、周囲の農業や経済とのリンケージ効果で協調的な発展をしています。ひぐらし農場は、自然で安全・安心な青果物づくりに力を入れており、高まる人々のニーズに応え、健康的な食生活に重要な役割を果たしています。なべくら高原は、地域の資源を最大限に活用し、その特徴を最大限に発揮することで、来場者が四季の移り変わりを感じ、観光客のテレパシーを喚起し、ストレスフルな生活環境の中で、誰もが自然に親しみ、ストレスを発散し、体と心が喜ぶ空間を持つことができるようにしています。小布施町は、古い通りの保護の典型的なモデルであり、史跡を保存し、歴史と文化を広めながら、包括性と開放性の原則を遵守し、より多くの観光客を魅了し、地域の状況に応じて観光を発展させています。これらはいずれも日本の農村再生から学ぶ価値のある施策です。革新・発展を遂げると同時に重要な伝統も残し、地域経済の牽引や特色ある産業の発展に重要な役割を果たしています。また、日本は防災・減災の経験があり、知識の普及、災害体験、自己防衛、緊急脱出、災害後の生活を統合した、健全な防災システムを構築しており、人々の防災意識を向上させ、災害による人々への被害を最小限に抑えることができます。

 

◆私の最大の収穫は、日本農業協同組合の関連モデルと、道の駅が日本国民のために設立した、人々が自分で包装し、自分で価格を設定し、自分で生産して販売できるようにした販売モデルです。学ぶ価値があると思います。同時に、日本人の生活習慣、いわば資質が比較的高いこともわかりました。最も顕著な現象の一つは、ゴミの分別とその厳密さであり、自分が出したゴミは持ち帰らなければならず、そのままにしておくことはできません。だから、日本の街路環境はきれいで、散らかることがないのです。今後の農村での仕事において学ぶ価値があります。最後に、ほとんどの日本人はとても友好的で、日中友好の将来の発展に自信を持ちました。中国と日本の関係がますます良くなることを願っています。

 

◆今回の訪問で、日本農業協同組合や森林セラピーに深く感銘を受けました。面積は小さいが人口が多い日本は、国民の食料需要を確保できていると同時に、余剰分を輸出もしており、これは農業の近代化が非常に進んでいることを証明しています。農業協同組合は、大小すべての農家を組織し、農民の参加協力を通じて、農家の製品と輸出の販売道筋を確保しています。農家の安心感も大きいと思いますし、農家がいかに優れた農産物を栽培するかに注力できるのは、とても科学的だと思います。森の家プロジェクトは、政府と企業によって投資および運営されており、地元の有利な資源の使用を十分に探求し、最大化し、一方では市民に雇用を提供し、一方では都市部の人が森林と農村地域の生態を感じられるようにしています。さらに重要な一面は、農村を活性化し、より多くの若者が農村に戻って地域建設に従事するよう惹きつけていることで、非常に有望で人道的なプロジェクトです。総じて、上記の二つのプロジェクトと道の駅には、既存の資源を最大限に活用し、統合し、コストを減らし、プロジェクトの利点を十分に発揮するという非常に大きな共通点があります。

 

◆日本農業協同組合の歴史や経営方法、福祉施策を学び、農協の開発方法や開発コンセプトは学ぶ価値があると思いました。農家に対する経済的支援と技術支援は非常に大きく、農業に従事する農民の懸念を効果的に解決し、農家の生産性と生産意欲も効果的に向上させることができます。道の駅の経営方式もとても参考になりました。中国でも広められる方法だと思います。中国は農民が多く、農地面積は広大で、栽培できる作物も幅広いので、日本で学んだ農業経験を現地の状況に応じて推進することも、中国の農業発展を促進するために有益な活動だと思います。学んだことを帰国後の仕事に活かしていきたいです。