新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS」アジア国際子ども映画祭2023参加訪日団

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実施概要

招聘期間: 2023年12月12日(火)~12月18日(月) 6泊7日

招聘人数: 合計10名(中国高校生9名、引率1名)

実施団体: (公財)日中友好会館

派遣団体: 中国教育部

内  容:

 ・学校訪問(日本の学生との交流等)

 ・第16回アジア国際子ども映画祭参加

     ※第16回アジア国際子ども映画祭には、海外から14カ国・地域

    (中国、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、韓国、ラオス、マレーシア、モンゴル、

       フィリピン、シンガポール、チャイニーズタイペイ、タイ、東ティモール、ベトナム)が参加。

 ・日本の経済・社会・文化・歴史等に関する視察、参観

 ・日本に対する包括的理解促進につながるプログラム等

 

主な日程

12月12日(火)

  PM 来日、兵庫県へ移動

12月13日(水)

  AM 生田神社参観、人と防災未来センター視察

  PM 歴史文化視察(有馬温泉まちあるき)

12月14日(木)

  AM 明石海峡大橋・孫文記念館参観

  PM 映画祭作品視聴

12月15日(金)

  AM 南あわじ市表敬

  PM 学校交流(吉備国際大学 南あわじ志知キャンパス)

12月16日(土)

  AM 伝統文化視察(淡路人形座)

  PM 第16回アジア国際子ども映画祭 本選大会・授賞式、アフターパーティー

12月17日(日)

  AM 大阪府へ移動

  PM ATCエイジレスセンター視察、歓送報告会

12月18日(月)

  AM 大阪城参観

  PM 帰国

 

プログラムのハイライト

本事業は、中国の高校生を訪日招聘し、兵庫県南あわじ市で開催される「第16回アジア国際子ども映画祭」や学校訪問など交流の場を通じて、日本の学生や市民との親睦を深めるほか、日本の経済・社会・歴史・文化等が体感できるような施設や、地方都市の参観を通じて、日本についての多面的な理解と、日中両国青少年間の友好を促進することを目的として実施しました。

 

映画祭及び関連プログラムに参加し、同世代との交流を深め、他国・地域の文化に触れる

映画祭作品視聴会では、海外参加者と一緒に「私がほしいもの」をテーマにした各国・地域の参加者が制作した映画祭エントリー作品を視聴し、作品に込めた想いを共有しました。団員は他国作品の表現方法やテーマの捉え方などに刺激を受けていました。映画祭本選大会で、中国は入賞することはできませんでしたが、映像制作から大会参加までの過程で多くのことを経験し学ぶことができたようでした。本選大会の後のアフターパーティでは、各国の特色ある踊りを披露し合い、さまざまな国・地域の子どもたちが交流しました。また、吉備国際大学南あわじ志知キャンパスを訪問し、日本大学生との交流や茶道体験などを楽しみました。

 

日本のさまざまな分野について理解を深める

人と未来防災センターでは防災の重要性を学び、有馬温泉で日本の温泉文化や歴史について、ATCエイジレスセンターでは日本の高齢者の生活や介護事情についても理解を深めることができました。

参加者の感想

 

◆日本を視察し、日本側と交流をしたことは忘れられない経験になりました。今回の活動を通じて、日本人の文化、芸術、社会的責任に対する情熱と責任感を強く感じました。

淡路人形浄瑠璃の鑑賞では、その精巧な職人技と深い文化的意味合いに感銘を受けました。人形の細部に至るまで、伝統と現代性が巧みに融合されており、伝統文化の継承と革新性を深く理解することができました。

人と防災未来センターでは、大地震を疑似体験し、自然災害に対する警戒と防災意識の高さに感銘を受けました。建物の耐震性だけでなく、防災教育を通じて住民の防災意識を高めていることを知り、防災の重要性を痛感しました。

アジア国際子ども映画祭に参加して、日本人が子どもの教育や文化交流をとても大切にしているということを感じました。このイベントは、世界中の子どもたちに交流する場を提供するだけでなく、日本が国際的な視野と文化理解を持った次世代の子どもたちの育成に力を入れていることを示していました。活動の中で一番印象に残っているのは、ベトナム、ラオスの高校生と一緒にダンスをしたことです。この交流の中で、文化の融合や、言葉がなくても人と人との間に深い感情が生まれる可能性を感じました。ダンスは共通言語であり、国境や文化、言語を越え、人と人との距離を縮め、人間社会の存在を感じさせてくれます。

今回の活動で、日本の文化、社会、人々のライフスタイルについてより深く学ぶことができました。日本人との密接な関係を通じて、文化の多様性や国際交流への理解が深まり、異文化間の理解と協力の促進への責任感を持つようになりました。

 

◆訪日での一番の収穫は、日本の伝統文化に興味が湧いたことです。もともとアニメ文化によって日本が好きでしたが、この交流を通じて、日本の抹茶やお茶の文化にも強い興味を持つようになりました。同時に、人形浄瑠璃や三味線、尺八などの伝統的な楽器や芸術表現にもとても惹かれました。歌舞伎など他の日本文化にも興味が湧き、更に理解を深めたいので、これからも日本に来て日本文化をたくさん学びたいと思います。日本文化と中国文化は全く違うものだと思っていましたが、日本文化は、中国文化から独立したものだということを発見しました。日本には日本独自の礼儀作法や習慣があり、文化には非常に優れた、興味深い革新的なものがたくさんあります。また、日本人は自国の文化を広めるのが上手く、アニメを利用したりして、将棋、歌舞伎、人形浄瑠璃、茶道などの優れた文化を世界に広めています。この点について、中国も日本から学び、中国文化を更に広める必要があると思います。

 

◆今回の訪日で、日本人の温かさを感じることができました。コンビニ等で困ったことが起きるたびに店員さんに声をかけましたが、言葉の壁があるにも関わらず、とても親切に手助けをしてくれました。また、人に配慮したデザインは素晴らしいと思いました。コンビニの食品包装は合理的にデザインされていて、高齢者の心理的ニーズ等にも細心の注意を払い、高齢者が直面する問題への工夫がされていると感じました。そして、日本の美しい自然の風景を見て、日本の木々がとても好きになり、日本の気候にも惹かれました。最後に、今回の活動では、文化の多様性を目の当たりにし、さまざまな国の異なる文化について学ぶことができました。