新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2023」中国大学生訪日団

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実施概要

招聘期間: 2024年3月3日(日)~3月9日(土) 6泊7日

招聘人数: 30名(団長、事務局・引率2名、団員27名)

実施団体: (公財)日中友好会館

派遣団体: 中国日本友好協会

内  容:

 ・テーマに関するセミナー、交流、視察

 ・日本の政治・経済・社会・文化・歴史等、全般的な日本理解につながる視察・参観等

 ・日本の地方の魅力理解につながるプログラム等

 ・日中大学生合宿交流

主な日程

3月3日(日)

PM 北京と上海に分かれて来日

3月4日(月)

AM テーマ「分身ロボットと重度障がい者の就労」に関するセミナー 受講

PM 砂町水再生センター 視察

PM 深川江戸資料館 参観

PM 歓迎会

3月5日(火)

AM 愛知県へ移動

PM 名古屋市 ブリーフ

PM 熱田神宮 参観

3月6日(水)

AM NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク ブリーフ

AM フェアトレードショップ 視察

PM 名古屋城 参観

3月7日(木)

AM 千葉県へ移動

PM 日本大学生訪中団(2023年11月に実施)団員との合宿交流

3月8日(金)

AM 日本大学生訪中団(2023年11月に実施)団員との合宿交流

AM 東京へ移動

PM 合宿交流グループ発表兼歓送報告会

3月9日(土)

AM 帰国

プログラムのハイライト

「持続可能な社会」をテーマに、中国の大学生を訪日招聘し、合宿を通じて日本の大学生と親睦を深めるほか、テーマに関する視察・交流、及び日本の経済、社会、文化、歴史等に関する視察を行い、多面的な対日理解を促進することを目的として実施しました。

 

様々な角度からテーマについて学ぶ

誰一人取り残さない社会の実現を目指すために、「障がい者」「フェアトレード」「エシカル消費」「ルッキズム」など、多方面からテーマに関するセミナーや講義、意見交換を行うことで、様々な角度から持続可能な社会の実現について学びました地方では、フェアトレードタウンに認定されている愛知県名古屋市を訪問・視察フェアトレードタウンとして全体の取り組みについてセミナーを受け、実際の商品の販売現場を視察し、フェアトレード商品への理解や、仕組みについて学びました。

 

日本大学生との合宿交流

2023年11月に訪中した日本大学生と、1泊2日の合宿交流を行い、社会課題をテーマとしたグループワーク、成果発表等を行いました。合宿交流を通して、相互理解を深め、草の根交流を促進し日中関係を更に強化しました。

参加者の感想

◆出発前の打ち合わせで、日本に行く目的は友達を作ることだとお伝えしましたが、この一週間の訪日を終えて、この目標は達成できたと思います。私と同じような日本語学習者の友人ともたくさん出会いましたし、日本語を勉強したことはないけれど、専攻や知識を活かして日本とユニークで深い絆を築いている友人ともたくさん出会いました。同時に、今回の訪日では、昨年11月に中国に来た旧友にも会い、日本の新しい友人もたくさんできました。この訪日で見聞きしたことを通して、この友情の松明が私たちの手に渡ったのだと思います。それが私たちの今回の活動の意味なのかもしれません。青春時代に、友情の種が静かに蒔かれ、10年後、20年後、私たちが自分の業界でリーダーになったとき、この種は根を下ろして芽を出し、やがて友好の果実に育つでしょう。この件に関しては、年齢、性別、国籍を問わず、私とここにいる皆さんは、すでに同志だと思います。

 

◆ここでは「エシカル消費、フェアトレード」といった先進的な概念を学びました。中国でも「澄んだ水と緑豊かな山々はかけがえのない財産である」と言われています。これらの考え方は共通していると思いますし、両国が協力して世界の持続可能な発展を推進していると感じます。将来的には、この体験と中国や海外の青少年交流拠点を組み合わせて、より良い文化交流体験コースを設計し、日中文化交流に貢献していきたいと思います。中国の若い大学生として、私は日中青年友好大使と日中文化交流大使になり、ここで見聞きしたことを友人や家族に伝えたいと思っています。中国の人々にも日本についてできるだけ深く理解し、ここの先進的な概念から学んでほしいと思います。私たちは連絡を保ち、頻繁に交流し、世界の持続可能な発展の促進に一緒に貢献できるようにしましょう!

 

◆今回の訪日は、国境を越えた文化体験の旅であるだけでなく、深い思想的衝突と精神的洗礼の旅でもありました。日本の2大都市である東京と名古屋を訪問し、日本人学生との交流を深め、プレゼンテーションや日本語ディスカッションに参加し、とてもやりがいのあるものでした。東京では、この近代都市の賑わいと活気を感じました。高層ビルが立ち並び、通りは清潔で整然としており、人々の生活は迅速で整然としていました。名古屋では、この街ならではの魅力を堪能することができました。名古屋には長い歴史と豊かな文化があります。名古屋城を訪れ、日本古来建築の魅力と優雅さを堪能することができました。今回の日本への交流訪問で、中国と日本の文化の違いや共通点を改めて認識しました。歴史や伝統、価値観は違えど、私たちは皆未来への期待や憧れでいっぱいです。交流を通して、お互いを尊重し、理解し、受け入れることの大切さを学びました。

 

◆特に印象的だったのは、日本人学生や日本の人々の周辺環境の維持です。例えば、エスカレーターや電車に乗っているとき、周囲の人々は意識的に左側をキープし、秩序があり、混雑していません。 道路はきれいに整頓されており、交通騒音もほとんどありません。日本人の学生はビュッフェの際、意識的に並び、お風呂では入浴後に、座った椅子や洗面器をシャワーで洗い流します。私はその行動に深く心を打たれました。私たちの生活環境を決めるのは私たち一人ひとりです。どんな小さな行動でも、他の人の経験を変えることができます。善を小さくとらえてはいけないですし、悪を小さくとらえてもいけないのです。これは、伝統的な儒教の思慮分別の精神と全く同じです。本当に感慨深かったです。 今後の日常生活では、社会生活をより調和のとれた美しいものにするために、何かをする前に他の人のことも考えるべきです。

 

◆初めて日本に来て、現地の風土や人情に触れ、私の最も大きな感想は、3年余り日本語を勉強して、ようやく教科書から飛び出すことができたということです。日本人との交流の過程で、彼らの細部へのこだわりや接客態度は、すべて私が学ぶに値するものだと思いました。終了したばかりの日本の大学生との交流では、新しい友達がたくさんできました。私の日本語はそれほど流暢ではありませんが、日本の大学生たちは私の質問にとても辛抱強く答えてくれて、日本の面白い場所やおいしい食べ物を紹介してくれ、私も自分の故郷を彼らに紹介しました。彼らと友好的な文化交流を持てたことは私にとって一生忘れられない経験であり、近い将来また会えることを楽しみにしています。