新時代を担う日中友好の架け橋に

「JENESYS2023」日本大学生訪中団フォローアップ(合宿交流)

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実施概要

実施期間: 2024年3月7日(木)~3月8日(金)  1泊2日

実施人数: 計54名

実施人数: 日本側:日本大学生訪中団参加者27名

実施人数: 中国側:中国大学生訪日団参加者27名

実施団体: (公財)日中友好会館

協  力: 中国日本友好協会

内  容: 社会課題をテーマとしたグループワーク、成果発表等

主な日程

3月7日(木)

AM  千葉県へ移動

PM グループワーク

3月8日(金)

AM グループワーク

AM 東京都へ移動

PM グループ発表兼歓送報告会

プログラムのハイライト

本事業は、2023年11月に訪中した日本大学生が、現地で交流した中国大学生が2024年3月に中国大学生訪日団として来日するのに際し、1泊2日の合宿交流を行い、相互理解を深め、草の根交流を促進することで日中関係を更に強化することを目的に実施しました。

 

社会課題克服を目的としたカフェを企画するグループワークを実施

6つのグループに分かれ、①外国人が地域社会に溶け込むことを目指すカフェ、②高齢者の孤立を防ぐカフェ、③ルッキズムをなくすことを目指すカフェ、という3つのテーマから各グループ1つのテーマを選択し、カフェの企画案を考えるというグループワークに取り組みました。日中大学生たちは合宿施設にて寝食を共にし、夜遅くまで企画案について話し合うなど、自由時間を一緒に過ごすことで交流を深めました。

 

課題企画案をグループごとに発表

各グループがグループワークの成果を発表しました。①外国人が地域社会に溶け込むことを目指すカフェのテーマに対しては、店名に国境を越えて皆が一つになれるようにという思いを込めた案や、外国人留学生が日本人や地域社会と接点を持つことができるプラットフォームとして機能させるという案が挙がりました。②高齢者の孤立を防ぐカフェのテーマに対しては、趣味を通して交流を促す案や、高齢者が入りやすく若者とつながることができる場所としての案などが挙げられました。③ルッキズムをなくすことを目指すカフェのテーマに対しては、ターゲットをルッキズムの意識がまだ強くない大学生とする案や、外見を覆うマスクを着用して入店するという案など、多様な企画案が発表されました。参加者が積極的に交流することで相互理解を深めることができました。

参加者の感想

◆日本で問題視されている社会問題は、中国でも同様に問題になっていることを学びました。また、その課題について中国の学生と一緒に考えることで、想像しなかったようなアイデアも出ることに気づきました。

 

◆自分たちが中国を訪れて感じた新鮮さや様々な新たな素晴らしい発見を、中国からの訪日団の大学生の皆も日本で体感していただけたこと、また合宿という宿泊を伴う深い濃密な体験を通して、日中の学生は国籍や言語の壁を超えることができたと思います。

 

◆日本の大学生も中国の大学生も国籍は違っても、お互い同じ若者であり、思っていることや考えていることは近しいということを改めて感じました。また、そのなかにも当然文化の違いは存在しうるため、交流を通してお互いを理解することが今後の日中両国の友好に大きく寄与するのではないかと感じました

 

◆言語を超えてのプロジェクトワークの難しさと、それを成し遂げたときの達成感を感じました。

 

◆中国で出会った山東大学の学生が私との再会を心待ちにしてくれており、私たちのつながりがかなり強いものであることを確かめられたことが、今回の最大の収穫でした。

 

◆前回の訪中で知り合えなかった方と友達になれたことが大きな収穫でした。またお互いの文化や言語が異なる中で議論することの難しさを感じました。

 

◆世界中で注目されるような社会問題においても、その捉え方に日中間でかなり差異があることに気づきました。

 

◆共同作業に取り組む中で少しずつ異なる互いの考えを知りながら、コミュニケーションを重ねて仲良くなれました。一緒に日本語の作文に頭を悩ませながら、改めて考えると日本語がどれほど難しい言語なのかが分かると同時に日本語を使いこなす中国の学生たちの努力に感嘆しました。グループワーク以外でも、それまでの旅程で経験したことを聞いたり、一緒に歌を歌ったり、納豆への挑戦を見守ったり、自分がこれまで住んでいたところの写真や動画を見てもらったりして、中国の学生たちが自らの身をもって日本文化に親しんでくれたことを感じられて嬉しかったです。訪中以来再会した学生とは夜の自由時間を一緒に過ごすことができたのでかなり親しくなり、ただ尽きない話をしながら楽しく時間を過ごすことができました。私たちのようにここまで仲良くなれば、きっとお互いに誤解や未知のことがあっても教え合えることができるだろう、もっと広くこのような関係が構築されれば、軋轢も生まれないだろうと思いました。

 

◆言語の壁は友情で乗り越えられることを感じました。

 

◆訪中時よりも訪日団を迎えた今回の方が、緊張感が少なく接することができ、活発にコミュニケーションを取ることができました。訪れる側からすると迎え入れてくれる人が温かくてコミュニケーションに積極的なことは安心材料一つであり、訪中した際のことを思い出すと心が温まります。今回はその逆ができたと考えると1歩前進できたと思います。

 

◆アクションプランを発表した中国大学生の「文明は交流によってさらに多様になる」という言葉がとても印象的でした。百聞は一見に如かず、交流しなければ絶対にわからない側面があり、それを知ることによって、相手をより深く理解し尊敬することができ、それが両国の発展に繋がっていくのだなと感じました。