経験者採用

【活躍する若手職員】先輩インタビュー

入職4年目、現在、総合交流部で青少年交流に携わっています。

中国が好きで、中国と関わる仕事に就きたいと思っていたからです。中国と関わる仕事はたくさんあると思いますが、日中友好会館では日中間の生の交流に立会うことができ、民間の国際交流の最前線で働けることが一番の決め手です。

青少年交流とは、高校生・大学生のほか、研究者や教育者など幅広い分野の日中の青少年を対象とした交流です。私は主に、対日理解促進・対中理解促進のための招聘事業と派遣事業を担当しています。招聘事業では「訪日団」、派遣事業では「訪中団」による交流プログラムを1週間程度の日程で実施しています。

招聘事業では、テーマごとにプログラムを企画し、外務省をはじめとする省庁・教育委員会・学校・企業などの関係者と連絡を取り合って調整しながらプログラムを形にしていきます。実際に中国の青少年が来日した際は、訪日団の活動日程に随行もします。

派遣事業では、中国側の招待により、日本の青少年を引率して中国国内を視察します。中国日本友好協会や中国宋慶齢基金会等の中国の関係機関と連絡を取りながら準備を進めていきます。

業務を進めるうえでは、中国語でコミュニケーションをとる機会も多くあり、中国語力を磨くため、日々勉強しています。

部内は比較的少人数なのですが、おかげで常に密にコミュニケーションがとりやすいです。
どうしようか悩んだ時は、先輩方が先に「大丈夫?」と声をかけてくださったり、プライベートなことも大らかに話せるような温かい環境です。

中国高校生のホームステイプログラムでのホストファミリーとの別れの場面です。
出発の朝、高校生たちが皆、涙を流しながら共に過ごしたご家族との別れを惜しんでいた姿がとても印象的でした。たった1日の短い時間でも、まるで日本の家族のように迎えられ、かけがえのない時間を過ごすことができたことがひしひしと伝わってきて、思わずもらい泣きしてしまいました。

ハプニングはいくつもあるのですが、特に印象的だったのは、訪中団の日程中に急病で入院した学生と中国の病院で5日間過ごしたことです。ほかの団員が帰国した後も、付き添いとして病院で寝泊まりしました。

上司の判断で自分一人が残ると決まった時は、中国側の受入担当者がいらしたものの、正直、不安でした。それでも一睡もせずに中国語の医療用語を調べるなど、とにかく必死に手を尽くしたのを覚えています。学生も完治して元気に日本に戻ることができた時は、とても安心しました。

参加者に一生忘れることのない大きな”インパクト”――心を揺さぶられる体験や思いがけない感動を与えることができることだと思います。

私自身も、大学生の時にこのような体験プログラムに参加したことがあるのですが、その時に出会った中国人のパワフルな国民性だったり、自分の肌身で感じた中国の”匂い”だったり、今でも深く心に残っています。

交流参加者の感想を読むと、両国の参加者とも「1週間で人生観、価値観が一気に変わった」という声が多くあるのです。誰かの人生のターニングポイントになるかもしれない機会を提供できる仕事!それはとても魅力的だし、だからこそ、やりがいを感じます。

この仕事にとても魅力とやりがいを感じているので、この先もずっと日本と中国の心と心をつなぐ架け橋となって活躍し続けたいと考えています。

日中関係に携わる仕事をしていく上では、両国の歴史的背景や政治情勢など、常に知識のアップデートも必要です。語学のみならずさまざまな面でアンテナを張り、学び続ける姿勢を大切にしていきたいです。そして、この役割を担っていくことで、これからの日中関係、ひいては、世界の安定と平和に少しでも貢献できればと考えています。

top
ページ