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小川理事長 挨拶全文(中華人民共和国成立76周年祝賀会 および 日中友好会館後楽寮設立40周年記念式典)

呉江浩大使閣下、野田毅日中協会会長、近藤昭一先生、ご来賓の皆様、後楽寮の現役及び卒業生の皆様、こんにちは。
日中友好会館理事長の小川です。
本日、後楽寮寮生委員会が主催する中華人民共和国設立76周年と後楽寮設立40周年の記念式典にご参加いただいたことを、心より感謝申し上げます。

まずはじめに、日中友好会館を代表して、中華人民共和国設立76周年を心よりお祝い申し上げます。振り返ってみれば、私が初めて中国を訪れたのは1980年の9月でしたが、その時から今に至る45年間に中国は飛躍的な発展を遂げられました。同時に、日中関係も大きく発展し、2024年の日中貿易総額は2,926億米ドルで、45年前の300倍であり、また現在、中国に進出している日本企業は13,000社を超えています。日中間の人的往来も、今年はコロナの影響を完全に払拭し、 過去最高であった2019年の1,227万人に迫る勢いです。

政治、外交の分野では、この45年の間に日中両国はさまざまな難しい問題に直面しましたが、総じて、両国の友好関係は保たれてきました。政治体制や社会制度を異にする両国が、こうした関係を維持できたのは、両国の先人たちの知恵と努力の賜物であったと考えます。

現在でも日中両国間には、いくつかの難しい問題が存在しますが、日中両国の指導者も、そして両国国民の大部分も、平和で安定した日中関係の発展を希望しているので、こうした問題も必ずや適切な形で解決されるものと信じます。

現在、世界情勢は不安定で混乱していますが、こうした中で、日本と中国が良好な関係を発展させることは、両国の利益になるのみならず、アジアと世界の平和と安定に貢献すると思います。私ども日中友好会館は、青少年交流、文化交流などを通じて、日中の国民レベルの相互理解と友好関係の発展に努力していく所存です。

さて、日中友好会館の後楽寮は、1935年に設立された中国人留学生ための学生寮が起源であります。終戦後も「国際学友会後楽寮」「善隣友好会館後楽寮」と運営主体を変えながら、学生寮としての機能を維持してきました。1983年に日中両国政府の合意に基づき日中友好会館が設立されると、後楽寮も全面的に立て替えられ、1985年に現在の新しい施設に生まれ変わりました。今年でちょうど40年が経過し、これまでに5,500人を超える中国人留学生が後楽寮で生活してきました。後楽寮の卒業生たちは現在、中国国内はもとより、日本をはじめとする世界各地において、さまざまな分野で活躍されています。

現役の後楽寮生の皆さまに申し上げます。後楽寮は、このように多くの中国人学生が生活し、勉強した歴史ある施設です。ここで暮らすことを誇りに思い、他の留学生や日本人との友情を育み、将来は日中友好の懸け橋となる人材に成長していただけることを心から願っております。私たち日中友好会館の職員も、皆様方が快適で安全に生活できるよう、全力で支援していきます。 最後に、日中両国関係のますますの発展と、ご在席の皆様のご健康、ご発展を祈念して私の挨拶といたします。ご清聴ありがとうございました。

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