好時光・二十四節気
九月七日 白露

九月七日
白露(はくろ)

9月7日は「白露」です。
白露は秋の3番目の節気にあたり、「陰気漸重 露凝而白也」――陰の気が次第に強まり、露が凝結して白く見えるようになる頃とされています。その名のとおり、朝晩の冷え込みが増し、明け方には草木や地面に白く輝く露が見られるようになります。
秋露(雍陶)
白露曖秋色 月明清漏中
痕沾珠箔重 點落玉盤空
竹動時驚鳥 莎寒暗滴蟲
滿園生永夜 漸欲與霜同
(日本語訳)
白き露は秋の色をほのかに染め、澄んだ月影は静かな夜更けを照らす。
露の筋が珠のすだれを重く濡らし、滴り落ちる雫は玉の皿にも残らない。
竹の葉がそよげば時に鳥は驚き、寒さを帯びたイグサには虫の声がひそかに響く。
庭いっぱいに露は降りて長い夜を包み、 やがて霜へと変わってゆく。
「白露」は、節気そのものを指す季語であるため、「露」や「朝露」を用いた句ほど数は多くありません。しかし、「白露」という言葉には、夏の名残と秋の始まりが交わる一瞬の静けさが凝縮されており、現代俳句でも好んで用いられる季語です。
松尾芭蕉の代表的な一句もご紹介します。
白露も こぼさぬ萩の うねりかな
秋になると、 中国、特に揚子江以北では空気が乾燥するため、「潤燥(じゅんそう)」 と呼ばれる、乾燥を防ぐための養生習慣があります。
「潤燥」とは、水分や潤いを補い、喉・肺・肌などの乾燥を防ぐという中国伝統医学の考え方です。食事では、梨、 白キクラゲ、 百合根、 れんこん、 山芋、 ごま、 くるみ、 はちみつなど、体を潤すとされる食材をよく食べます。
また、水分補給やスープ、 温かい飲み物も好まれます。たとえば、大根スープ(蘿蔔湯)や、 れんこんと豚スペアリブのスープ(蓮藕排骨湯)などがあります。
栄養バランスのよい食事や十分な睡眠を心がけ、肌やのどのうるおいを保つことを大切にしていきましょう!
「藕粉」でお肌を内側から美しく
藕粉(オウフェン ǒu fěn)は、れんこんからデンプンを取り出して粉にしたもの。お湯で溶くと、とろみが出て日本の葛湯のように楽しめます。味やクセがないので、お粥やヘルシーなおやつとして味わうのもおすすめです。 お好みでナッツやドライフルーツ、 はちみつなどを加えてもおいしいですし、 肉料理の下ごしらえに片栗粉のように使うこともできます。
藕粉を龍井茶で溶くだけで、さわやかな薬膳スイーツに。
なめらかな舌ざわりは、葛まんじゅうに似ています

中国では「女不離藕(女性はれんこんを欠かすな)」という言葉があるほど、 アンチエイジングや肌の乾燥対策に役立つとされています。乾燥しがちな季節の食生活に取り入れられることも多く、肺や胃をいたわる食材として漢方でも薬膳でも用いられています。

「露」=ローション?
中国のあるホテルで、どのアメニティにも「Body Lotion」と表記されているのを見かけたことがあります。
しかし、正しくは以下のとおり、それぞれ違うアイテムです。
沐浴露 ボディソープ
潤肤露 ボディローション、ボディミルク
護髪露 ヘアコンディショナー
* ヘアコンディショナーは、写真のように護髪素とも表記します
ここでいう「露」は、液体状の化粧品を表す語で、
「ローション」や「リキッド」に近い意味があります。