好時光 🌿 二十四節気
++ 中国歳時記だより ++

||| プロローグ |||
『好時光・二十四節気 ――中国歳時記だより』というコラムを始めます。
二十四節気(にじゅうしせっき)は、古代中国の黄河流域で生まれた、農作業を助けるための暦です。
地球が太陽の周りを回るルート(黄道)上の位置を基準にしています。太陽が15度進むごとに一つの「節気」となり、1年(360度)で合計24の節気が巡ります。そのため、毎月ちょうど2回ずつの節気が訪れることになります。
中国には、二十四節気の順番を覚えるための「二十四節気の歌」があります。
春雨惊春清谷天, chūn yǔ jīng chūn qīng gǔ tiān,
夏満芒夏暑相連, xià mǎn máng xià shǔ xiāng lián,
秋処露秋寒霜降, qiū chù lù qiū hán shuāng jiàng,
冬雪雪冬小大寒。 dōng xuě xuě dōng xiǎo dà hán。
毎月両節不変更, měi yuè liǎng jié bù biàn gēng,
最多相差一両天, zuì duō xiāng chà yī liǎng tiān,
上半年来六、廿一, shàng bàn nián lái liù,niàn yī,
下半年是八、廿三。 xià bàn nián shì bā,niàn sān。
二十四節気の歌 (日本語訳)
春は立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨、
夏は立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑。
秋は立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降、
冬は立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒。
(大 意)
春になると雨が降り、虫が驚いて目覚める。春分になると空は澄み、穀物が育つ。
夏になると穀物の種がふくらみ、田植えが始まる。夏至になると暑さが増して、最も暑い時となる。
秋になると暑さも和らぎ、草木に露が宿る。秋分になると寒さがつのり、霜が降りる。
冬になると雪の季節が始まる。冬至になると寒さが増して、最も寒い時となる。
毎月二つの季節の区切り、その順番は変わらない。
いくらずれても二、三日。
一から六月、六日と二十一日。
七から十二月、八日と二十三日。
七月二十三日
大暑(だいしょ)

撮影:庄暁暉

初候:桐始結花(桐がはじめて花を結ぶ)
7月23日〜7月27日頃
次候:土潤溽暑(土潤いて蒸し暑く)
7月28日〜8月1日頃
末候:大雨時行(時に大雨降る)
8月2日〜8月6日頃
一年で最も暑さが厳しくなる頃。
中国には、この時期を
**「小暑大暑,上蒸下煮」**
──「上から蒸され、下から煮られるような暑さ」と表現する言葉があります。
まさに日本の夏にぴったりの表現ですね。
暑さで汗とともに水分やエネルギーが失われ、胃腸も疲れやすい季節。
🌿清熱祛湿(熱と湿気を逃がす)
🌿健脾護胃(胃腸をいたわる)
🌿静心防暑(心穏やかに過ごす)
🌿少貪寒凉(冷たいものはほどほどに)
日本では土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、中国でもこの時期は黄鱔(タウナギ)が旬を迎え、「冬病夏補(冬の不調を夏の養生で整える)」という考え方のもと、黄鱔を入れた麺やお粥が、夏の滋養食として親しまれてきました。
国は違っても、季節の恵みに感謝し、自然のリズムに寄り添いながら、暑い夏を元気に乗り切ろうと願う気持ちは同じ。
どうぞ無理をせず、 ゆっくりと深呼吸しながら、この暑さも季節の一部として味わってみてください。
鱔片粥 shàn piàn zhōu
黄鱔(タウナギ)のお粥。じっくり炊いたお粥に、薄く切った
タウナギを加え、生姜やネギなどで風味をつけて仕上げます。
クコの実や百合根などを加えることも。
